髪の毛の色素の色は,ピンク,または,オレンジです(ピンクだけだと主張する人もいます)から,レッド系統やオレンジ系統のブラック全部,ブラウン系統の色すべて,ブロンド系統の色すべて,そして,白です。
ごく簡単に書きますと,ブリーチをするとよくわかるのですが,黒>茶>金>白と髪の毛の色が移行していき,そこに色の名前を付けられていない色やパソコンなどでは作り出せない色が存在していることに気づくはずです。
ちなみに,「赤毛のアン」の赤毛は,茶髪と金髪の中間色ですよ。
グレイというのは,黒髪と白髪が混ざり合っている状態で,その割合によって,色の薄さが変化します。(ただし,黒髪の割合が多いと,黒髪と白髪がバラバラに見えてしまい,とてもグレイには見えません)
まぁ,少し理屈は違うかもしれませんが,パソコンのディスプレーでは表示されない色を表示する際の原理と同じですね。(もっとも,今は,そんなことをしなくてもいいくらいに色数が揃っていますから,わかりにくい比喩だと思いますが・・・)
同じように,実際の色素が作り出しているわけではない髪の毛の色として,緑の黒髪があり,この緑は,キューティクルの形が作り出している「構造色」(光の屈折や反射によって見えてくる色)です。
黒毛なのに「アオ」と呼ばれる馬も,同じ理屈なんですよ。
そうそう,「白」と書いていますが,正確には,白ではなく,無色透明です。
髪の毛に全く色素がありませんと,色素が入るはずのホールが空洞になってしまうため,そこで光が乱反射するために,水を張った水槽にエアポンプで細かい泡を立てるとその泡が白く見えるのと同じで,無色透明のはずの髪の毛が私たちには白く見えるのです。
ですから,これも構造色といえば言えるかもしれませんが,黒と白は色ではないと主張する人もいますから,はてさて,どうなることやら・・・。
あとは,汚い話で申し訳ないのですが,髪の毛全体が白髪の人の場合,その髪の毛が少しでも汚れてきますと,黄色く見えることがあります。
また,ヘアスタイリング剤の影響で,白髪に色が付く場合もあります。