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トリックと時効警察の違いについて
テレ朝のドラマトリックと時効警察ですが配役や構成が非常によく似ており楽しみに見ています。両者ともばかばかしい話が多いのですが、トリックはなぜかより深く感情移入して笑ったり泣いたり?したのですが、時効警察はトリックほど心をとらえられることはありません。 両者の違いはどのようなところにあるのか、作品背景なども交えて解説可能でしたら教えてください。また私と逆でトリックはつまらないけど時効警察は非常に楽しめたという方の意見も知りたいのでぜひ教えてください。
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こんにちは。 「帰ってきた時効警察」が前作に比べてちょっと「やり過ぎ」なのではなかったかと多少残念に感じたファンの一人です。 どの辺が「やり過ぎ」なのかというと「笑い」を詰め込み過ぎなのだと思います。 あんな風に間髪入れずに「笑い」の部分を持ってこられたのでは、例え一つ一つが面白かったとしてもそれ自体が薄まってしまいますし、ダラダラ進行しているような印象を受けかねません。 勿論その感じが「味」なのだと言われればそうなのでしょうが、前作はストーリーの展開の中での「笑い」がバランスよく配されていて、その一つ一つがずっと面白く感じられたように思います。 「トリック」もメジャーになるに従って、やや「やり過ぎ」な部分も感じられましたが、「時効警察」に比べると話の骨格がしっかりしているので、それほど「ダラダラ」感を感じることはなかったように思います。 「笑い」というのは「緊張と緩和」だという話もありますし、同じように「笑い」を入れてくる作品でも重要なのはそのバランスなのではないかと思います。 やはり「緩和」ばかりでは「笑い」も軽く小さなものになり、中々心を捉えるまでには至らないようのではないでしょうか。 「帰ってきた時効警察」ではストーリー部分を犠牲にしてでも「笑い」に走ろうという感じが全体を覆っていて、話が「展開」することに醍醐味を感じる人間には不向きな作品になってしまっていたように思います。 「楽しめる作品」ということは言えると思いますが、「引き込まれる」ような魅力があるかというと中々難しいのではないでしょうか。 「トリック」は「笑い」が丁度いいエッセンスになって、ストーリーを盛り上げることに一役買っていたように思います。 勿論そういうことも好みの問題なので、良いとか悪いとかいうことではありませんが。 つまらない意見失礼致しました。
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- mienon
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こんばんは。 私もトリックシリーズ大好きです。 で、時効警察も好きだったんですが、帰ってきた時効警察になってからは どうしても後半睡魔に襲われてしまってたのです。 3話目くらいまでは「なつかしい!!おもしろ~い!」と思ってたのですが 4話目くらいからはHDDに録画して翌日見ることが多いのですがどうしても 後半で睡魔に襲われて気付いたらタイトルエンドになってて・・・。 私が思うには、、、 (1)「トリック」はちゃんとしたトリックがあって視聴者が簡単に謎解きが出来なかったり 登場人物も多く人間関係も複雑であったりで最後まで気になってしまう展開。 謎解き部分がちゃんとしている! それに比べて「時効警察」はまったりしすぎてて謎解きの部分が極端に少なく、 視聴者が前半部分を見て多分そうだろうと思うような結末になっている事が多い。 謎解きに関する部分が異常に短い。 (2)「トリック」は瞬間「ぷっっっ!」っと吹き出してしまうような笑い 「時効警察」はまったりと繰り返してじわじわとおこる笑い (これがしつこいと感じたり、眠く感じたりするのかも・・・。) (3)「トリック」の上田・山田コンビ「時効警察」の霧山・三日月コンビの微妙な関係は同じなのですが、 「トリック」の方が微妙感がドキドキしました。 山田が平気で上田を裏切ったりしても、上田は命がけで山田を助けたり またはその逆があったり・・・。 暗号を読み間違えて「ぽっっっっ・・・」となったり。。。 最終回の「時効警察」の霧山が三日月に「僕と三日月君が夫婦」の例え話もきゅ~んとなりましたが、そういう場面が少ないのが残念でした。 どちらも好きな作品でしたが私は「トリック」が好きでした。 特に一番初めのシリーズがお気に入りです。 お話毎に謎は完結されても最終輪まで引っ張り続ける謎があったりで毎回次の話が楽しみでした。 ど素人の意見ですみません!
お礼
トリックと時効では謎に対する重みつけが違うという視点は参考になりました。主役の2人の恋愛関係、シリーズ全体を通した謎解きなどが、トリックのほうではより複雑で次回がより楽しみになっていたと気がつきました。時効のほうは、緊張感がなくじわじわ笑いにあまり乗れなかったのでトリックほど好きになれなかったと分りました。No1の方の視点とmienon様の意見を合わせて考えるとより作品を理解できました。ありがとうございます。
- ungaikyou
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「トリック」も「時効警察」も楽しく見ていた人間です。 私が思いつくところの「トリック」と「時効」の違いを少しあげときます。 1.「トリック」は一人の人が描いた。「時効警察」は複数の人がてんでに描いた。 厳密には他の監督さんもいたように思いますが、「トリック」はやはり堤幸彦監督が確固とした世界を作っていたように思います。対して「時効」は、三木聡監督の世界がベースにあるものの、各話の脚本・監督がそれを自分なりにいじっていて、それぞれの個性を重ねて行った作品のように思います。逆に言えば「トリック」は統一感があったけど、「時効」は話によって印象がばらけているように感じた人もいるのではないでしょうか。 2.「トリック」はシニカル。「時効警察」は……? 私が「トリック」を見ていて印象的だったのが、「死なない老人ホーム」の話などの皮肉な結末。「トリック」の話の一番底には、オカルトや超能力、それを信じる人たちに対するシニカルな視線があるように思います。 対して、「時効警察」はそういうシニカルさは表立っては感じません。霧山が事件の解明をすることが、時に時効の犯人に対する救いになっていることもある(ある意味それは一番の皮肉かも知れませんが)。もちろん、これも監督によって微妙にスタンスは違いますが。 3.「トリック」は時に殺伐、「時効警察」はいつものんびり。 多分2.にも関わってくると思うんですが、「トリック」は山田と上田の間ですら時に殺伐としているのに対し、「時効警察」のレギュラー間の関係は誰もがのんびりしているように思います。「帰ってきた時効警察」の最終話でも言われたように、まるで親戚が集まった時のように無駄口ばかり叩き合ってます。「時効」を好きになるのは、この関係性にのれるかどうかが大きいんじゃないかと。 そういえば、山田・上田は最初から「霊能者のインチキを暴いて告発する」というスタンスで謎を解いてますが、霧山・三日月は最初から「時効になってるし、趣味だし、真相さえわかればいいや」という感じで謎を解いてますね。 他にもありそうな気がしますが、とりあえず。
お礼
シニカルな視線という見方は、私が言語化して理解していなかった両者の違いを的確に表現しているもので納得しました。トリックのほうにわたしがより惹かれたのは、トンデモなインチキで人をだまして商売している人をインチキ手品師とインチキ科学者が暴くというストーリーが、結局はインチキ商売に引っ掛かっていた人を救わないという矛盾点にあるのがよく分りました。これは、シャクティーパットグルの事件で見られた、被害者家族はミイラ化しても生きているから介入した警察や世間を逆恨みするというような現代のトンデモな事件と関連があるからであると思います。トリックは珍奇なドラマだけど、かすかに社会批判や残酷なテーマを含んでいて、一方時効のほうは、よくできたシュールなシュチュエーションコントみたいだと。とりあえず私なりにまとめてみました。 大変興味深いご指摘ありがとうございました。
補足
ご指摘をうけてさらに質問なのですが、トリックの堤監督の作品は、シニカルな視点、配役、音楽と笑いの以上の要素が伊丹一三監督の作品と似ていると思うのですが、両者に関係はあるのでしょうか?
お礼
「帰ってきた時効」の行き着く暇ない過剰な笑い要素に関しては同感です。ご指摘の緊張と緩和ということも重要な違いですね。笑いのインフレからは逃れて面白さを維持するのは大変な苦労だと思いました。ご意見ありがとうございました。