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米国には日本の遺族会のような組織がありますか
米国には退役軍人会などがあると聞きます。なんとなく尊敬されている組織のような印象を受けます。 日本では遺族会があります。これも政治的に強い力を持っているようです。 ところで、米国では第二次世界大戦やベトナム戦争などで戦死した兵士も多いと思いますが、遺族が何らかの団体を作ったりすることはないのでしょうか。 また、日本の靖国神社のように宗教色はなくとも、戦死した兵士に敬意を表する団体とかはありませんか。 日米では文化が異なり簡単に比較は出来ないとは思いますが、戦死者に敬意を表する点では同じだと思います。 他の点では日米比較は容易に出来るのですが、こと退役軍人、戦死者のことになると頭が真っ白になり混乱します。自分でも何が原因で説明に窮するのかわかりません。 目からうろこまでとは言いませんが、このあたりをすっきり説明していただければありがたいです。 よろしくお願いします。
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子息や孫を亡くした親御さんたちを対象にした「 Bereaved Parents of the USA 」 という団体があります。これは大事な子息を失った方たちに対する心のサポートを 手がける団体です。互助会的な性格を持つともいえましょう。 なお米国に、日本の遺族会のような組織はありません。これは戦争に対する意識が 日米でまるで違うからです。日本では戦争と言うと基本的に太平洋戦争( 第二次世界 対戦 )のことを指します。日中・日露戦争の遺族は日本遺族会の対象にはなりません。 いっぽうで、米国にとって戦争は WW2 に限らず、その後の朝鮮戦争とベトナム 戦争、さらに湾岸戦争やイラク戦争も含まれます。現代人の米国人にとって身近な 戦争はやはりベトナム戦争や湾岸戦争で、WW2 は歴史の1コマと化しています。 そういうわけで、米国にとって( というか多くの国にとって )戦争は日常茶飯事 なので、遺族会のように過去の出来事だけを対象にした組織は成り立ちづらいのです。 米国には退役軍人省( U.S. Department of Veterans Affairs )という省庁もありますが、 ここは病院なども運営管理していることもあり、人数的には米国最大の省庁です。 いわゆる遺族年金も同省の管轄となります。 > 宗教色はなくとも、戦死した兵士に敬意を表する団体とかはありませんか ありません。「 宗教色がない 」というのは、ある意味で日本独特の概念です。 政教分離はどの先進国でも常識ですが、それでも米大統領は就任のとき聖書に 手をおきますし、英王室は英国国教会の長を務めます。先進国においてキリスト 教は生活と不可分なので、宗教色がないことはありえないのです。 たとえば米国のアーリントン墓地は、決して特定の宗教に向けて建立された わけではありません。しかし事実上、そこで行なわれる儀式はすべてキリスト 教形式といっていいでしょう。軍の葬式であってもそうです。 実際のところ、日本で「 宗教色がない 」ことが重要視されるのは、戦後に 発言力を持った社会主義勢力の影響です。社会主義では宗教は完全否定され、 むしろ「 宗教は人民のアヘン 」と言うほどに敵視されます。これが戦争反対の 考えをうまくとりこみ、宗教色がないことがさも素晴らしいことかのように 喧伝されたと言うわけです。 ですので、靖国を完全否定するのは社民党や共産党など社会主義の信奉者 だけですね。民主党にも「 みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会 」に参加 する議員はいますし、異宗教であって「 カトリック信徒有志による靖国神社昇殿 参拝 」といった活動をされる方もいます。無宗教に価値を見出すのは特定の 思想を持った、ごく一部の人たちだけです。
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- goldy123
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単刀直入に言うと、家族が戦死した後にも何十年も活動を続ける「遺族会」というのはないと思います。例えば現在のイラク戦争の戦死兵の遺族の中にはグループを形成して色々な活動をしている人々がいますが、それが今後20年、30年、と続くとは思えません。戦後何十年、といった節目の年に同窓会のような形で集まる事はあるかも知れませんが。 組織として有名なのはVFW(Veterans of Foreign Wars)でしょう。全米各地の主要な街にはVFWの支部があり、おおかたにおいてバーと宴会場が設置されています。もともとは海外での戦争の(要するに南北戦争以降の)退役軍人が集う場所ですが、バーには一般人でも入れますし、宴会場を結婚式やパーティー用にレンタルする一般人も多いです。VFWの活動には遺族も参加できると思います。また、メモリアル・デー(戦没兵追悼記念日)には各地でパレードがありますが、これを主催しているのもVFWです。とりあえずVFWで調べればウェブ上で色々な情報が出てくると思います。