トロールに餌付けするな
5. Jun. 2014 のNature this weekです。
特許の法をうまい具合に掻い潜り、これは自分のものだよと主張しては訴訟に走る人たち(patent troll)のアグレッシブるさに危機感を持ちそれなりに法を整備したいけれどそうすると本当にその特許をもつ人たちにまでレギュレーションがかかってしまう可能性があり、整備までには一筋縄にもいかないねという文章でした。
(1)And so Carlson was introduced to the world of patent trolls, a pejorative term for people or organizations who file or license patents solely to use them to extort money from firms that infringe them.
そのためカールソンは(一度和解金をトロールに払ってしまったために)世界中のトロールたちを招き入れることとなった。このトロールという軽蔑的な名称は彼らの権利を侵す会社から金をふんだくるためだけに使用する特許を申し込んだり認可したりする人や機関を指す。
と訳してみましたが大丈夫でしょうか。
(2) With Congress heading into an election in November, it is unlikely that the bill will be resurrected this year.
11月の選挙において議会が行った決議は特許侵害を守るための法律改正が年内に再び起こることはなくなったことを意味する。
としましたが
With Congress headingのheadingがどう訳せばいいかわからず決議としてみました。
この手前で、一度はパテントを守る法律を作ると決めたのに議長が「やっぱり無理かも、作業が煩雑すぎる」と述べたというような文章からこの(2)の文章が続きます。
(3)researchers found dozens of university-held patents that could be deployed against bioscience companies, including some that cover methods to screen for or manufacture new drugs (R. Feldman and W. N. Price UC Hastings Research Paper No. 93 http://doi.org/s2m; 2014).
研究者は大学が権利を持つ特許が生化学企業に属する可能性のあるいくつもの特許を見つけた。これにはスクリーニングの方法を明らかにするものや新薬開発などといったものが含まれる。
としましたがここで be deployed against のちゃんとした意味が分からず意味合いが困惑しました。
大学が攻撃される対象となるのかそれとも大学がトロールになっちゃうのか。
後半部分では大学が最近では to be patent abusersと書いてあったのでここの意味合いでこの後半部分の訳のとらえ方も変わってくるのでご指導いただければと存じます。