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カードと両替どちから得ですか?
フランスとイギリスへ1週間行く予定です。 友達計4人で行きますが、ユーロもポンドもそれぞれ日本円で 4人まとめて約10万円ほど現地通貨が必要です。 銀行での両替、クレジットカードでの現地ATMでの引き落とし、 その他含め一番お得なのはどちらでしょうか?
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- Umada
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ユーロについては日本で、金融機関を選んだ上でユーロ現金に両替するのが総合的に見てお勧めです。英ポンドは悩むところですが、英ポンド建てのトラベラーズチェック(以下TC)を使うかクレジットカードのキャッシングを使うかが有利です。理由は以下の通りです。(いささか長文ですので興味を持った個所だけ読んで頂ければ十分です) 両替方法の有利不利は、外国為替市場における銀行間レート(あるいは公示仲値)からいくらのマージンが上乗せされているかで整理すると分かりやすいです。 銀行間レートとはその名の通り外国為替市場で銀行間の取引きに使われるレートです。新聞やテレビで報道されているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。ただし一般の顧客はこのレートでの取引はできず、売るにしても買うにしてもいくらかのマージンを払います。 銀行間レートは常時変動しているため、窓口での取引の際にいちいちこれを参照すると煩雑です。そこで銀行は代わりに「公示仲値(TTM)」というものを定め一日を通して適用します(*1)。銀行間レートと公示仲値は厳密には一致しませんが、同一視して通常は差し支えありません。どちらを基準にするにせよマージンが少ないほどお得な両替法ということです。 【ユーロ】 ●日本でユーロ現金に両替 日本の銀行でユーロ現金に両替する際のレートですが、公示仲値に1ユーロ当たり6円~7円50銭上乗せというのが一般的です。 その中では三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、郵便局(外貨両替取扱局に限る)のレートが良く、公示仲値からの上乗せ幅は4円です。また一部の地方銀行でも4円に設定しているところがあります。回答時点でのレートは公示仲値で1ユーロ=155円くらいですので上乗せ幅4円は割合にして2.5%です。 金券ショップではこれより多少有利なレートを出している店もあります[1,2]。上乗せ幅3円40銭が私が今まで調べた範囲で最小です[2]。お近くに店舗があれば利用してもよいでしょう。他に私営の為替業者で上乗せ幅3円というところまで見つけています[3]。 ●ユーロ建てTC TCへの両替レートは現金より優遇されています。公示仲値からの上乗せ幅は1円40銭~1円50銭です。このほかに発行手数料が加算されます。発行手数料は標準的には1%ですが、通販業者で0.5%というところや[4]、特定のクレジットカードを持っていると無料になるところ[5]もあります。 ただしヨーロッパに行かれる場合は現地での換金手数料に注意が必要です。ヨーロッパではTCをそのまま使えるところは少ないので銀行や両替商で換金して使うことになりますが、その際に1~3%程度の手数料を引かれることが多いからです。公示仲値からの上乗せ幅1円50銭、発行手数料0.5%、換金手数料が1%という比較的有利な条件で計算しても、上乗せ分合計(=目減り)は2.5%で日本でユーロ現金に両替するのと変わりません。手間を考えると「日本でユーロ現金に両替」に軍配が上がります。 なお換金手数料を回避する方法はあることはあって、「アメリカンエキスプレスのTCを作り、提携の現地金融機関で換金する」が有名です。提携金融機関を自分で探して英語(や場合によっては現地語)で換金を依頼することが前提になります。 上述のように日本でそこそこ良いレートでユーロ現金が手に入りますから、10万円程度なら無理してまでこの方法を使うこともないでしょう。なおTCを使って極力有利なレートで両替する方法については[6]で触れております。ご興味があればご参考までに。 ●現地で日本円からユーロに両替 これはやめた方がよいです。ヨーロッパにおける日本円の両替レートは悪く、銀行間レートに1ユーロ当たり7~10円くらい上乗せされるのが一般的です。しかもこれに加え1~3%の手数料を徴収します。日本円建てTCからの場合も同様です。 ●クレジットカードでショッピング クレジットカードで払えるものは極力それで払うのが簡単で有利です。クレジットカードの引落し額は「クレジットカード会社が定める通貨間換算レートに、海外利用に伴う手数料を加算」で計算されます。 「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」は、銀行間レートや公示仲値と同じと見なせます。私が調べたデータでは通常は±0.4%、為替相場が大きく動いたときでも±0.8%くらいの範囲に収まっています。「海外利用に伴う手数料」ですが、VISAやMasterは1.63%、JCBは1.60%です(一部、これと異なるカードにもあります)。 ●クレジットカードでキャッシング クレジットカードでのキャッシングは使い方によっては有利です。レートは上でも出てきた「クレジットカード会社が定めるレート」で、これに引落し日までの利息が加算されます。またショッピングの時の「海外利用に伴う手数料」は加算されません(「加算される」と主張する人もいますが、それは過去の計算法です)。 利率は年15~25%くらいです(引き下げられつつあります)。利用日から引落し日まで典型的には25~55日くらいですので利息として払う金額は1.0~3.8%ということになります。この利息を両替の目減りと比較すると、支払日までの期間によってはキャッシングが有利になります。 キャッシングについて詳しくお知りになりたい場合、[7,8]などを参考にお使いのクレジットカード会社にて確認ください。なお現地ATMの設置者が利用手数料を徴収する場合もあります。 またキャッシングをより有利に使う方法として「繰り上げ返済」があります。帰国後すぐに返済すればその分利息が少なくて済むという道理です。ただし繰り上げ返済の際に銀行振り込み手数料がかかるカードもあるので、条件によっては繰り上げ返済せず定例の引落し日に払ったほうがお得になることもあります。キャッシング+繰り上げ返済であれば、三井住友カードの各種カードやセゾンカードをお勧めしておきます。提携ATMから手数料なしで繰り上げ返済できます。 ●国際キャッシュカード 新生銀行やシティバンク銀行が出していますがレート的にはさほど有利でありません。新生が「クレジットカード会社(VISA)が定めるレートに4%加算」、シティバンクが「所定のレート(公示仲値とみなしてよい)で米ドルに換算、3%の手数料を乗せた上で米ドル電信売りレート(TTS)で日本円に換算」(現在のレートですと3.8%加算に相当)、三井住友が「クレジットカード会社(VISA)が定めるレートに3%と210円加算」です。 現地ATMの設置者が利用手数料を徴収する場合もあるのはクレジットカードでのキャッシングと同じです。 【英ポンド】 ●日本でポンド現金に両替 日本の銀行でのポンド現金両替レートは1ポンド当たり公示仲値に11~12円上乗せというのが標準的です(目減りとして5~5.5%)。みずほや三井住友が11円、三菱東京UFJや郵便局が12円です[9]。金券ショップでは加算幅10円というところがあり少しだけ有利です[10]。さらに民間の為替業者で8円(3.4%)というところ[3]があり、知る範囲で日本でポンド現金に両替する場合の最良レートです。 ●ポンド建てトラベラーズチェック ポンド建てTC発行の際に使われるレートは1ポンド当たり公示仲値に4円上乗せが一般的です(*2)。TC発行手数料1%がかかるのはユーロ建てと同じです。1ポンド=233円で計算すると4円+1%で計2.7%の上乗せということになります。 換金の際に手数料がかかるのはユーロと同じですが、TCのブランドと銀行の組み合わせによっては無手数料での換金もできるようです(現地で換金前に再確認ください)。無手数料で換金できれば上乗せ分合計(目減り)はそのまま2.7%ということになります。 無手数料で換金できる組み合わせは以下の通りです。 American Express → Lloyds Bank, The Royal Bank of Scotland (RBS) VISA → Barclays Bank, Bank of Scotland Thomas Cook → HSBC (香港上海銀行) TCは円建てで組むこともできますがこれはお勧めしません。イギリスにおける日本円の買取りレートはよくないからです。円建てTCですと1ポンドあたり9~17円程度目減りします。率にすれば4~8%でどう考えても損です。ついでに申し上げると日本円現金から両替レートはさらに悪くて13~19円(6~9%)の目減りがあります。またいずれの場合もさらに手数料を引かれることがあります。詳細をお知りになりたい場合は[11-13]などをご覧ください。 ●クレジットカード、国際キャッシュカード ユーロの場合と計算は同じです。目減りの目安はクレジットカードのショッピングが1.6%、キャッシングが1.0~3.8%、国際キャッシュカードが3~4%です。 【結論】 まずユーロですが今は低手数料(為替手数料)でユーロ現金に両替できますから、トラベラーズチェックやキャッシングを利用するほどのことはないでしょう。両替する金融機関を選ぶことだけはお忘れなく。 一方英ポンドの場合、ポンド現金に両替していく方法もなくはないのですが、レート的にはトラベラーズチェックやキャッシングの方が多少有利です。 どちらの場合も、日本円現金やトラベラーズチェックを現地に持ち込んで両替するのは損なので避けるべきです。 [1] http://www.igami.co.jp/currency.html [2] http://www.ticketzone.jp/gaika/index.html [3] http://www.btgp.org/BTG%20CashForex.htm [4] 通信販売業者「セシール」 http://www.cecile.co.jp/travelers_cheque/ [5] http://www.jtb.co.jp/jtbcard/kaiin/otoku.html [6] http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2317598.html [7] http://www.nicos.co.jp/hp_trvl/overseas/os_cash.html [8] http://www.dccard.co.jp/useful/money/o_atm.shtml [9] http://www.yuiis.net/ja/bank/intl/exchange/rate.html [10] http://gaika.e-daikoku.com/ [11] RBS銀行レート http://www.rbs.co.uk/Personal_Finances/Travel_and_International_Services/Currency_Converter/converter.asp [12] RBS銀行手数料 http://www.rbs.co.uk/Personal_Finances/Travel_and_International_Services/Travel_Money/commission.htm [13] Travelexレート http://www.travelex.co.uk/personal/converter.asp *1 為替が大きく動いた場合は一日に数回改定することもある。 *2 シティバンク銀行の上乗せ幅は1円。
- aiueo2
- ベストアンサー率19% (83/436)
クレジットカードで現地ATMからのキャッシングの レートが一番良いです。 一月ほど前の日経の記事によると、 国際キャッシュカードでの自分の口座からの引き落としの レートは、キャッシングより悪いとありました。
お礼
はっきりとした口調で断言していただけると非常に助かります。 ありがとうございました。
- kaori69
- ベストアンサー率33% (1/3)
クレジットカードで現金の引き出しをしたことがないので、それ以外でお話します。 私がヨーロッパを旅したときの経験からだと、(両替する金額にもよりますが) 1銀行での両替 2民間のトーマスクックなどでの両替 (会社によってレートは・手数料さまざまですが) 3空港での両替 4インターナショナルカード 5ホテルのフロント 5のホテルのフロント以外大差ないような気がします。。。 ただ、1人が代表して両替するのが、手数料1回のみなのでお徳になります。 ただし、現地の銀行は午前中のみだったり、昼休みが長かったり、と両替したいときに出来ない事もありますので注意が必要です。 成田空港の両替も旅行ピーク時には長蛇の列でだいぶ時間がかかりました。テロ対策で、手荷物検査にも時間がかかる現在、充分時間をとって空港に着く必要があります。 また、現地の両替も飛行機の到着時間が深夜(早朝)の場合、開いてないこともあります。 日本でも、銀行で海外通貨に両替できるところが増えてますので、あらかじめ両替していくのも手かと思います。 ただし、海外旅行では不測の事態がおこるので、「お徳」よりも念には念をいれて、クレジットカード、両替用現金、インターナショナルカード、全部用意したほうがいいと思います。 私はインターナショナルカードが便利だと思って使ってます。現地の通貨で引き出せて、日本の銀行口座からほぼ即日引き落とされるので、旅行から帰ってきて金欠の時にクレジットカードの請求がきたりしないので安心です。。。 それから、両替するお金は1万円だけでなくて、5千円札や千円札も持っていくと、あと少しだけ両替したい、という時に便利ですヨ。
お礼
大変丁寧で分かり易いご説明をありがとうございました。
一つ言えることは日本で両替して持っていくのが一番損です。 新生銀行やシティバンクの口座を持っていれば24時間キャッシュカードで現地のATMで現地通貨で自分の口座から下ろせますのでレートや利便性から見てもおすすめです。 トラベラーズチェックを日本で作って現地銀行で両替もレートは良いです。
お礼
トラベラーズチェックというものの存在を忘れていました。 検討してみようと思います。ありがとうございました。
- yama-kichi
- ベストアンサー率46% (52/113)
私は海外旅行の際には、やはり利便性などからもカードを主流で使います。ほとんどの場所でカードは使えると思いますし、万が一の際にもカード会社に連絡すれば難を逃れられるでしょう。 ただし、チップや交通機関使用に備えて、2万円分くらいの現金は持参された方が宜しいかと思います。 どうしても心配な場合は、日本の銀行で2万円分くらいのトラベラーズチェックを作っておけば、現金が足りなくなった場合でも、現地の銀行で現金化できますので、レートもある程度安く押さえることが出来ます。 楽しい旅行になるようお祈りしております☆
お礼
ありがとうございます。初心者で語学が苦手な4人組なのでどうなるかわかりませんが、楽しい旅なるように努力したいと思います。
お礼
非常にわかり易い説明で感謝しております。 これから教えていただいたサイトも勉強しながら 最終的にどのようにして外貨を用意するかを決めたいと思います。 本当にありがとうございました。