ヘッドホンは、スピーカー以上に癖が分かりやすいオーディオ機器です。可能な限り、試聴に出かけられることをお勧めします。
メーカーとしては、Sennheiser(ゼンハイザー:独)、AKG(アーカーゲー:墺)、Ultrasone(ウルトラゾーネ:独)、beyerdynamic(ベイヤーダイナミック:独)あたりをお勧めしておきます。
Sennheiserは、後面開放型の雄といわれますが、比較的優しく繊細な音で、いかにもホームリスニング用の音です(同社の密閉型は、少しハリのある傾向ですが、それでもほかに比べれば優しい音です)。ただし、正規輸入品は現地価格に比べてかなり高い定価が設定されていますので、信頼できる店の並行輸入品をお勧めします。
AKGは、スタジオモニター用の製品で有名です。優しい感触がありますが、どちらかというと冷静な鳴らし方で、低音の量感などはあまりありません。ノリの良さよりも、落ち着いて聴くのに適しますが、好みの問題ともいえるでしょう。
Ultrasoneは、電磁波の低減や音場感の改善を謳い文句にしたメーカーで、一種独特の音をもっています。一般受けする音ではないかもしれませんが、好きな人はとことん好きという感じで、「ゾネ教」と(自虐的に)称されることもあります。
beyerdynamicは、全般にハリの強い音で、多少刺々しい製品もありますが、スタジオモニターのたぐいは比較的落ち着いた音調です。少し暗い目というか、渋い雰囲気があるので好みが分かれるかもしれません。
(1) 予算5万円であれば、CEC CD3300RとAKG K270Sの組み合わせをお勧めしておきます。ヘッドホンは好みに合わせて選んで良いでしょう。同じAKGのK601やSennheiser HD600、beyerdynamic DT250-80なども良いと思います。
(2) 予算8万円であれば、CDプレーヤーはそのまま、STAX SRS-2050A (Basic system)の組み合わせが良いと思います。コンデンサ型といわれるヘッドホンで、非常に繊細な音を出します(その分迫力は乏しくなる傾向があるので、好みにもよりますが)。
また、ヘッドホンアンプの利用も考えられます。ただ、この予算だと、事実上CEC HD53Rくらいしか選択肢がありません。もちろん、これも悪くはありませんが、選ぶ楽しさはありませんね。
なお、モニターヘッドホンとして有名なSONY MDR-CD900STは、音楽制作用としての用途は認めますが、家庭でリスニング用に使うにはまったく適しませんので、お勧めしかねます。
ご参考までに。
お礼
具体的な回答ありがとうございます。他の投稿でもCDプレイヤーはCEC CD3300Rを押していたのでこちらを購入することにします。ヘッドフォンはAKG K270Sの見た目が気に入ったので第一候補として一度視聴してから決めたいと思います。