おはようございます。
荒川選手は今年のトリノオリンピックでアマチュア競技生活は引退し、プロスケーターに転向しました。日本の場合、規定で「アマチュア選手はアイスショーなどで報酬を受け取ってはいけない」という決まりがあります。それで、現在行われている大会には出場していません。プロとアマチュアの違いを書いてみました。ご存知でしたらとばしてくださいね。
現在、浅田真央選手や安藤美姫選手が出ている大会は、「アマチュア」選手として出場している選手です。フィギュアスケートの場合、アマチュアは「競技」で、日ごろ滑っている間は給料がもらえるわけではありませんし、大会に出ても毎回賞金がもらえるわけではありません。基本的には、ただ自分の満足のために滑るからです。
ただ、荒川選手の場合は練習に打ち込みたいため、ずっとOLをしてその片手間に練習するわけにはいきません。ですので、プリンスホテルの所属となって、「私のスポンサーになってお金をいただけませんか、代わりに私が頑張って【プリンスホテル】を宣伝しますから」という契約をしていたんです。それでなんとか競技生活を過ごしていました。
それに対して、「プロ」はアイスショーのスケーターとして働きます。プロ野球選手などと同じです。観客が高いお金を払って見に来ます。自分の満足でなくお客さんの満足のいく滑りをして、それに見合った仕事をして、荒川選手はお金をもらえます。
フィギュアスケートの場合プロになるには非常に難しく、チャンスが少ないんだそうです。そのチャンスをものにしたのが、荒川選手。オリンピックで金メダルを取ったのがそれです。それぐらいのレベルになれば、プロでもやっていけるということでアメリカのアイスショー劇団と契約し、報酬をもらって「自力で稼いで」いるわけです。また、最近ではTVでもよく見かけますので、解説やCMでもお仕事してらっしゃるようです。
フィギュアの場合芸術的な要素が強いので、得点を競い合う競技生活(オリンピックなど)は何となく合わない気がします。大会のときでも、選手はみんな「お客さんが喜んでくれるような演技を」とコメントしていたのが印象的です。
その点、プロフィギュアスケーターは「いかに美しく見せるか、お客さんを喜ばせるか」に専念するため、フィギュアスケートという芸術にぴったり当てはまる職業です。おそらく、フィギュアスケートでプロになるのはとても難しいことでしたが、トリノオリンピックで優勝というチャンスが回ってきたので、転向したのだと思います。(もちろん、優勝していなくてもプロを目指すつもりだったと思います)