住宅の設計をしているものですが
施主さんの好みは統計的には、50：50ですね。
自分の自宅は、ダークオークにしています。
ただ、この色というのは、メーカーごとにより
結構、色の深みが違うので、一概にはいえないのですが。
まず、どちらをとられても、失敗は無いということはいえます。
床材にあわせて、幅木、建具、枠、天井廻縁など、色を統一していくわけですが
濃いものですと壁の白さも建具の濃さもメリハリがついてきます。
ただ、迷われる方は、中間がすきというか、ナシュラル、ミディアム、ダークとあれば、ミディアムを選びたくなる傾向にはあるようです、いわゆる無難なところと
いうことでしょうか。
あと、あわせるものは、外部のサッシと出窓の天板などもあわせていきますが、
ブラックサッシなどは、濃い目の物が、あわせやすいですし、
ブロンズサッシなどは、ミディアムがあわせやすいようです。
あと、作りつけ家具が多い場合、この頃では、タンスを置く替わりに、クローゼットを作り付けにされる方も多く、壁が一面床から天井まで家具になるわけですから
面積大きくなるとちょっと暗い感じがするかもしれませんが、けして失敗というほどでは在りません。
床は、濃いものは埃などが目立ちやすいという方もいらっしゃいますが
反面、汚れがわかりにくくていいという方もいらっしゃいます。
ただ、自分は施主さんご夫妻と設計段階でご自宅に何度も足を運びますので
色々、趣味のこと好みのもの、色使いなど、わかってきますので、
色打ち合わせする前に、コーディネートBoardを作って、照明器具の選定
カーテンクロスの模様まで、全部貼り付けたものを、作ります。
好みが解かっていますので、ほぼ色使いは施主さんの・・・特に奥さんの好みに
あうものが提示できています。もちろん参考に、他の見本も用意していますが
ほぼ提示道理に決まっています。
クロス、照明器具、カーテンまでえらぶのも、コーディネートしたものを提示することで、素人さんである施主さんに、コーディネートの仕方の見本を示すわけで
それを基準に好みの変化を加えていくと、打ち合わせの一日で終わりますし
施主さんも迷いにくいのです。これまでの経験上、時間をかけて迷った挙句は
元の通りが一番良かったと言うことに落ち着くケースが多いです。
あと、最近は建具の敷居枠の無いものが多くなって、どの部屋もフラットな高低差の無い床がほとんどになっていますが、一気に同じ色の材料で統一するととても広々とした感じはあります。
ミディアムは、温かみとか、広々とした感じはあるとおもいます。
ダークは、どっしりとした広い部屋にはとてもあうと思います。
和風の居間・食堂を演出された施主さんも、障子の桟も民芸調にダークに塗装して
壁や、障子紙の白さを強調し、和紙のシェードの照明器具、大胆な、朱の鳥の子の襖紙などを使ったり、面白く演出できます。
無難さでいくなら、ミディアムかもしれません
えらんだなら、選んだで、失敗はありませんから、思い切りそれにあわせた色使いを全面的に徹底的に揃えていくと、お友達や、ご親戚等新居を実に来られても
すごく、驚かれると思いますよ、中途半端に、部屋ごとにごちゃごちゃ替えていくと、結局統一感の無い、日本の家屋にありがちな総花的な折衷な仕上げになって
ちまちましてしまいます。日本家屋の部屋の狭さからくるのだとおもうのですが
狭いなら、なおさら徹底的に統一して揃えることで失敗を防げます。
お礼
専門家からのアドバイス大変助かりました！！どうもありがとうございました。結局、優柔不断な私は無難なミディアムにしました。ダークも捨てがたかったのでミディアムでも濃い目のにしました。これからが楽しみです！！