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ゲートが開かない
噂で聞いたのですが、以前ある馬のゲートだけが開かなかったということを聞きました。これはいつごろの話で、この馬名とレース名、あとその馬への対処(さすがに全馬スタートやり直しということにはいかないと思うので)を分かる方いましたら教えてください。また、JRAからそのオーナーや調教師などにお詫びか何かあったのでしょうか?
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下ではレースを紹介しているので、私はカンパイについての説明を。 元々日本での競馬の発祥は、明治時代に日本にやってきた外国人が 横浜で始めたのが起源となります。 当時はただスターターの手旗が振られると、騎手がスタート地点からスタートさせるという方式を採用していました。 ただの何もない場所から騎手の目視だけでレースをスタートさせる為に、スタートやりなおしが行われる事も多く、外国人は馬に乗る騎手たちに向かって「カムバック」と言って、スタート地点まで戻ってくるように宣告していました。 当時の日本人は外国語はオランダ語しか触れておらず、ましてや英語のヒアリングもまともに出来ない状態、この「カムバック」が明治の人々には「カンパイ」と聞こえてしまった事から、名前がカンパイとなりました。 そんな方式が改正されたのは1926年の事。 この年から「バリヤー式ゲート」が日本でも採用されました。 コースの両端にポールを立て、そこからコースには紐が横断して馬を遮り、スターターの合図と共に、その紐が斜め上にスライドしてスタートとなる仕組みです。 このゲート方式の頃は多頭数の出走出来、数が多ければ2列に分けてのスタートが切られていましたが、この方式では馬がスタート前に動く事もありますし、逆にスタートしない馬も居ました。 しかし誰でもスタートの瞬間が分かるので、かなりカンパイの回数は減ったようです。 現在のようにボックス式のゲートが日本で採用されたのは1960年。 木製の「ウッド式」が採用されて、現在のゲートと同じような形にはなりましたが、なんせ木製ですから馬が暴れると軽いために動き、更には前のゲートも開いてしまう事や、大事な1歩目あたりにゲートの下部を支える為の棒が一本あるなど安全面でも問題があるなどの問題も多く発生し、再びカンパイは多く起きてしまいます。 ウッド式で一番大きな事件となったのが園田競馬の名馬「スマノダイドウ」によるカンパイ事件です。 1974年に当時負けなしの強さを誇っていた彼でしたが、ある重賞で一番人気の彼と上位人気馬の2頭がゲートが開かずに15馬身程他馬から離された段階でようやくスタートが切られたのですが、なぜかカンパイにならずレースは行われたのですが、両馬が馬券に絡まずに大穴決着で確定したものの、カンパイが行われなかった事にファンが騒いだした事から確定後なのに審議となり、一転してレース不成立となって、ファンが激怒して事務所に乱入、スタンドに放火するなど大事件に発展しました。 これは最大級の事件ですが、ウッド式の頃は度々問題になるカンパイが起こっていたそうです。 それを克服したのが1975年から採用された電動式ゲート。 前の扉は強力なバネで放っておくと開いたままの状態になりますが、スイッチを入れると電磁石が強力に作用して、ゲートが閉まります。 逆にスターターがこのスイッチを切るとゲートが勢いよく開く仕組みです。 ウッド式の頃にあった下部の危ない棒も、鉄製になって安定した事から無くなり、また一斉にゲートが開くので公正なスタートも行われるようになりました。 しかし下の方のようなパワーシンボリのカンパイ事件が起こるなど、決して万全ではありませんでした。 それの改良型が85年、90年(この時から昔の青色から現在の白色のゲートになる)、95年の3回のマイナーチェンジを行い 現在は00年に改良された方式のゲートでスタートが行われるようになり、以前のような重大なカンパイが起こる事は皆無となり、カンパイ自体も年に数回起こるか起こらないかにまで精度が向上しました。
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- nep0707
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>以前ある馬のゲートだけが開かなかったということを聞きました。 リアルタイムでは見たことがありませんが、 有名なところでは1978年秋の天皇賞・パワーシンボリですね。 >(さすがに全馬スタートやり直しということにはいかないと思うので) 全馬スタートやり直しです。いわゆるカンパイ(come back)ってやつです。 黄色い(赤だったかな?)旗が振られたと思います。 「ゲートが開かなかった」というのはリアルタイムでは見たことありませんが、 カンパイは1度だけ見たことがあります。どこぞの平場の条件戦だったと思いますが、 1頭まだゲートに入っていなかったのに、 スターターがそれに気づかずにスターとさせてしまった、というものでした。
お礼
まだ競馬暦が未熟でカンパイするところを見たことがありませんでした。ご回答ありがとうございました
- jfk26
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>以前ある馬のゲートだけが開かなかった そういう場合は公正なスタートは認められず、スタートのやり直しになります。 いわゆるカンパイです、なぜカンパイと言うのかは下記の参考URLをご覧ください。 カンパイの例はいくつもありますが、大レースではやはり下記のURLにもありますが、テンメイの勝った78年秋の天皇賞でのパワーシンボリのゲートが開かずにカンパイになりました。 >JRAからそのオーナーや調教師などにお詫びか何かあったのでしょうか? パワーシンボリの場合は下記のURLには書いてありませんが、ゲートが開かなかった原因はパワーシンボリが前扉のパイプに噛み付いたためで、むしろ調教師などはペナルティを科せられたはずです。
お礼
そのような用語は聞いたことすらありませんでした。分かりやすいご回答ありがとうございました。
お礼
とても詳しいご回答ありがとうございました。勉強になりました