「あそこの八百屋さんの野菜は量も多めで鮮度がよい」などという商品とは異なり、
パソコンのように「どこで買っても商品は同じ」と認識されているものは、インターネットでは価格競争になりがちなのです。
購入者側は、とにかく安く買う目的で、検索エンジンや価格比較サイトで商品を調べます。
通常、比較検討に入る範囲は、価格の安い順に上位数店ですよね?
わざわざネットで、余所より高い商品を注文する人はいないでしょうし。
ネット通販では、競合他店と比較して真ん中辺りの価格など、誰も顧みることのないサイトになってしまいます。
店の立場で見ると、今月 1千万売上げを出している商品があったとします。
しかし、競合店が少し価格を下げただけで1千万の売上げは数十万まで落ちてしまう可能性...お店側の恐怖があるのです。
というわけで、ギリギリの限界まで価格競争せざるを得ないわけで、
人件費や固定費どうのこうの...は確かにありますが、そんな優位性は吹き飛ぶレベルでの安売り合戦になります。
勝者総取りに近いので、社会のために良いかどうかは置いて置いて、そういうものです。
ただ、価格の上位数店に注文が集中する傾向があるため、サポートや対応はあまり期待できないと納得して買いましょう。
「初心者なので分からないところは電話で聞けばいいや...」などという考えでネットの安売り店を利用するのは、非常に嫌がられます。
ただ、店頭の販売員が本当にパソコンに詳しいか...というと、実に微妙(販売技術はともかく)なので、
サポートを明確に謳っているお店以外では、ネットで買っても同じことでしょうが。
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DELLなどは例外で、メーカー直販系で、他で買えるわけではありませんので、「ネット通販は店頭より安い」の理屈では論じられません。
どちらかというと、市販メーカーのパソコンには余計なソフトや広告が詰まっていて、
動作パフォーマンスを下げてしまっているのが嫌...という人向けの商品です。
必要なソフトは別で買うか、持っていないと、ソフトの追加購入分で足が出る可能性がありますのでご注意を。