かつて通信制大学に籍を置いたこともあり、
通信制教育について研究していました。
*通信制大学は、入るは易し出るは難しです。
卒業率がそれを如実に語っています。たとえば、佛教大学で8パーセント、慶応大学で4パーセントほどで、全体平均で10パーセントほどです。
*挫折した人には、共通するパターンがあります。
通信制大学の単位取得はレポート単位とスクーリング単位の2種類がありますが、みな、スクーリング単位ばかりとってレポート単位が取れないということです。ちなみに、佛教大学の調査では中途退学者の全員が、レポート単位が取れていなかったという事実があります。
これまでの受けてきた学校教育と同じスクーリング単位は取るのは容易ですが、レポート単位を取る(しかも、これが取得すべき単位の80%をしめる)のは、馴れないために容易ではありません。レポートの書き方が分からない、参考書の探し方が分からない、助言する人がいなくて苦しくて投げ出してしまうというのが三大要因といわれています。
*通信制大学をつづけるコツは仲間を見つけること。
たいていの大学では、各都道府県で月1回程度集まる学習会のようなものを開いています。もし、自宅から通えるところで学習会が開かれていたら、ぜひ参加なさってください。
また、わたしが通信制大学に籍をおいた90年代とは違って、今はネットで学習者同士のつながりがあります。学校提供のサイトでもいいし、いまはmixiなどでも集まりがあるので、積極的に参加して仲間をみつけて下さい。学習の進め方で意見を交換したり悩みを相談したりできますし、仲間の頑張りをみると触発されて自分もモチベーションがあがります。
通信制はひとりで勉強を進められるのが売りですが、通信制だからこそ、友人・仲間の存在はむしろ大きいです。
nono1001さんは、40代ということを気にされていますが、通信制大学の主人公は貴殿ぐらいの年代の方です。学ぶのに遅いというのはありません!頑張って下さい。
長文失礼いたしました。
お礼
丁寧な回答を有難うございました。とてもよく分かりました。私が考えている通信制の大学のHPをみても、こうした現実までには触れていませんので、本当の意味で参考になると思います。また学習時間とともに、経済的な面での心配(スクーリング)もあり、私の思い以上に、具体的な問題点の解決法を見つけていかなくてはなりませんが、前向きにすすめていきたいと考えています。有難うございました。