私の子供の通う小学校は全国でもそう数がないはずですが校地内に田畑を作っています。
わき水が湧いているので小川や池が作られ、その周りに大きな樹木が茂っています。
小学校の米作実習はほとんどの学校でどこかの田んぼに出かけて行き、春に田植え体験をした後は見に行く事もなく刈り入れを迎えると思います。
しかしここの学校の子供達は収穫までの間、毎日のように稲の様子を見、世話をできるのです。
学年によって芋や小麦やいろいろな物を作っています。
また樹齢を重ねた木々が多く、4階建ての校舎のどの窓からも青々と茂った木々の緑を見る事ができます。
農村部と言うわけではなく、新興住宅地ですので学校の周囲には幹線道路もあり空気のいい田舎というわけではありません。
それでも同じ地域の中で比べてもうちの小学校の子供の情緒が安定しており、不登校、いじめ、学級崩壊などのトラブルの少ない学校として教師の間でも評判です。
幼稚園や保育園から上がってきたばかりの子供にとって鉄筋コンクリートの巨大な校舎は馴染みにくい恐ろしい場所と感じるようです。
しかし休み時間に緑に触れ、小川でオタマジャクシやザリガニ取りなどに興じる事で大変癒されるようです。
また野菜などを自ら作る経験から食べ物の大事さを学べますので給食の残菜が少ない事も評判です。
野菜を食べられない子が想像以上に多い昨今ですが、うちの小学校では最初食べられなかった子もだんだんい残さず食べるようになっていきます。
最近は菜園ガーデニングなるものも流行っているようですが、単なる鑑賞を目的とした「緑」だけではなく「食」に結びついた緑は直接大地の恵みを実感できるので、人間としてもっと深く癒されるという事なのではないでしょうか。
また、緑あるところには必ず水があり、生き物が生息しています。
間近に小動物の生態に触れられる事も癒しにつながると思います。
お礼
とても詳しく書いて下さいましてありがとうございました。 「やはり生き物から発する何かがあると思います」という所が私の論文の中心であり、共感できてとても嬉しいです。 癒される緑の特徴のところを是非参考にさせて下さい。