アメリカに38年住んでいる者です。 私なりに書かせてくださいね。
これは、まず、ドアがどっちに開くか、と言う事が大きな要因となります。
例えば、こちらが入ろうとしているとき、その人が中から(反対方向から)来て、ドアを引いて(ドアの取っ手が自分たちよりより遠くになる)場合には二人ともお礼をいいながら入っていきます。 これは、事をスムーズにこなすにはこれしかないからです。 奥さんだけ先に言った後この人がでてくる、という事は一旦ドアがしまってしまうと言うことになるからですね。 そして今度はだんなさんが自分で押してあけることになってしまうわけです。 まずいですよね。
では、その人が前にいてドアを引いてドアを押さえてくれているのであれば、まず奥さんが礼をいいながら先に行きます。 さてその次ですね。
これは、だんなさんがどう感じるかによって変わってくるのです。 だんなさんもその人にお礼をする・お返しをすると言う態度で"After you"とか"Go ahead, Please"といいながらその人の頭の上から手を伸ばしドアを押さえたり、その人の後ろに回ってドアを押さえたりしてその人を自分より先に行かせるやり方です。
また、その人の好意を自分たち夫婦で受けると言うことも出来ます。 夫婦であるから一体だ、と言う考え方ですね。 その考えがあるから押さえてくれている人も、二人で一緒、と言う事を理解しますので、二人そろってドアを通ればいいのです。
では、同じ方向に行く時にドアを押して押さえてくれているときは同でしょう。 これは、奥さんは礼をいいながら通ってかまいません。 しかし、押して押さえるということは結構力のいる時があります。 ですから、奥さんが通った後はだんなさんが、Go aheadと言うような表現をして、自分より先に行かせます。 今度は体で押しているわけですからさほど力が必要ないわけです。 多分向こう側にいってもその人は軽くドアを抑えてくれていることでしょう。
礼儀は礼儀、思いやりは思いやり、なのです。 相手のことを思うからレディーファーストがあるのです。 それにどう答えるかは同伴の男性の理解と器量を形だけの礼儀としてではなく思いやりから行動をすることで温かみを感じてもらえるわけです。
これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
ご丁寧にお答えいただき、感謝いたします。 「温かみ」ですね。 なんだか、自分にもできそうな気がしてきました。 ありがとうございます。 皆さんのおかげで、大変勉強になりました。 マナーブックに書いて無いけど、実際にありがちなことなので、ずっと気になっていました。助かりました。