全然初歩的でも的外れでもないと思いますよ。
むしろ近代産業の本質を問うようないい質問だと思います。
ところどころ知識に自信がないので間違えている部分があるかもしれませんが、回答してみたい質問なのでがんばってみます。
人類は"大変な仕事は複数人で手分けしてこなす"という方法で技術を進歩させてきました。一人で一つの製品を作り上げようとすると、その製品を作るために必要な知識や技術を全て一人で身に付けなければならないので、それぞれの分野に詳しい人間同士で情報交換をしながら作る方が楽だからです。
OS、本体、キーボード、マウス、、、と、パソコンを使う上で必要なあらゆるものを単独で作っている(正確には様々な部品などを他の会社に任せていますが)Appleにとって、最先端技術の固まりであるCPUまで自社単独で開発するのはかなり大変な仕事になるため、つい最近までIBM、Apple、モトローラの3社共同という形で開発していました。その理由はbarbirolliさんがおっしゃる通り、自社開発の方がCPUの今後の開発計画(ロードマップといいます)まで含めて"すべてを把握できる"からだと思います。
ですがCPUをはじめとするチップ類を専門に作り続け、さまざまな企業に膨大な数のCPUを提供してきたintelの製品の方が、低発熱、低消費電力、高クロック数などの部分で優れたものになってきているという判断から、AppleはCPUをintelから買う事にしたようです。つまり、分業の"分け方"をかえたわけですね。
Photoshopに関しても似た部分があります。
Appleも自社でソフトを管理するメリットは十分承知していると思います。
確かMotionやShakeという現在Appleのものとして売られているソフトは、他社が開発していたものをAppleが買い取ったものだったはずです。これは自社でそのソフトを管理してしまいたかったのでしょう。
ですが、PhotoshopはメーカーのAdobeという会社がその分野におけるintelのような存在なのです。MacのみならずWindowsに対してもPhotoshopをはじめとする優れた画像処理などのソフトをたくさん提供してきました。
そのAdobeのソフトよりAppleのソフトが多くのユーザーから"優れている"という評価をもらう(つまり売れる)のは至難の業なのです。
なので下手に売れない自社開発のソフトを作るよりは、得意なメーカーに任せておけばいいという判断になります。
この仕組みは、実は現代のたくさんの商品やサービスに用いられていますよ。
今私が回答しているこの『教えて?○○』だって、OKWaveが提供しているサービスを様々な会社がそれぞれの顧客用にカスタマイズして提供しているのです。