生理のときの血液、つまり経血は、子宮の内膜がはがれて溶け出てきたものです。
子宮の内側では、生理の周期の中で子宮内膜が徐々に厚くなっていって、健康な人で約1cmくらいにまでなります。
そこは内膜細胞や毛細血管、分泌液を出す分泌腺なんかも含まれている、ある程度厚みをもった組織です。
それが生理の開始前になると、内膜の表面部分にあたる「機能層」の組織がとけて、はがれ落ちてくるんです。
そしてはがれた「機能層」の下には、内膜の「基底層」という部分がちゃんと残っていて、また新しい組織を作り出して内膜を厚くしていく役割をしているのです。
内膜がはがれてまたできる・・・、子宮の中ではそれが繰り返されるしくみになっています。
「機能層」がはがれるときには、血管が破裂して子宮の中で出血が起こります。
いったん血液は固まるんだけど、それが酵素の働きで溶かされて、生理の血液となって出てくる。
だから経血は、体の外に出ても固まらないのです。
経血にレバーのようなものが出た場合は、流産でなければ膜様月経が考えられます。
通常、月経血は血液とタンパク分解酵素によって細かくバラバラに分解された子宮内膜片の混合物で形成されていますが、何らかの原因によってタンパク分解酵素の作用が不十分であると、子宮内膜はバラバラにならず、一見レバーのような膜様物として排出されます。
今回だけ経血量が多かったり、レバーのようなものが多かったということは問題はありませんからご心配なく。
ただし常に毎回の生理の量が多く、頻繁にナプキンを換えなければならない場合や、血の塊がゴボゴボ出るような場合は、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症などの病気が潜んでいることがありますので、婦人科を受診されるといいでしょう。
お礼
大変わかりやすい説明をありがとうございます。 今回はいつもに比べ、結構ゴボゴボ血の塊がでたので、次の生理の様子をみて、もし続くようなら受診しようと思います。 ありがとうございました☆