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シンディ・ローパーのハイスクールはダンステリアについて
邦題の「ハイスクールはダンステリア」は歌詞に内容が一致しないですが、なぜ原題の「Girls Just Wanna Have Fun」に変わったのですか。 シンディ・ローパーからクレームがきたと噂ですが、発売されてかなり 経過した題名を変更することなどあるのですか。
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発売当時にシンディ・ローパーからクレームがきたのは有名な話です。「My high school is a dance-terria」とは大笑いです。 さて、60年代は、日本人の英語力が幼稚であったため(今でも、そう?)、また、原詩の内容がたわいない曲が多く、タイトルを意訳する傾向が強いですね。素敵な16歳とか悲しき16歳とか誰かがどこかで愛してるのように意訳しないと、当時の日本人の英語に対する抵抗感から、売りにくかったようです。 状況が変わったのはビートルズが登場してからです。意訳のかわりに音訳(カタカナ表記)するようになったのは、ビートルズの楽曲の文芸性が高かったからです。アルバムを構成する楽曲のタイトルを意訳してしまうとアルバム全体に誤った印象を与えてしまうため、ビートルズの意訳は無謀な挑戦だったのです。 現在は、恋のマイアヒのような駄洒落は別として、殆どのタイトルは意訳しませんね。たとえば、Bruce SpringsteenのWE SHALL OVERCOME THE SEEGER SESSIONSの日本盤では、We shall overcomeを、旧訳の「勝利を我等に」を使わずに音訳しています。インターネットの普及のおかげで情報が簡単に入手できる現代では、下手な意訳はかえって混乱を招きかねない。原題を尊重する要請が強まれば、「勝利を我等に」の邦題は消えていく運命にあるのでしょう。時代の流れと共に消えていく邦題は増えると思います。