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ソルフェージュ
ピアノと作曲を専門的に勉強してる者です。 自分は視唱及び聴音(特に四声体(和音)聴音、2声)など、ソルフェージュがあまりできるほうではありません。 しかし作曲もピアノも高度なソルフェージュ力が要求される分野なので....... そこで効率の良い勉強法や教材を教えてもらえればと思います。 何かアドヴァイスを下さい。お願いします。
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- thepianoman
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要はピッチ・メモリーだと思いますね。簡単に言えば、「頭の中にあるド、レ、ミ、・・・」と、「実際に聞こえる音」を当てはめることができるか、という問題です。 それによって、ある音をただの音として捉えるのではなく、音の機能を聴くわけです。 外国では、調の一番はじめの音、例えばハ長調の一番最初の音(ド)を「1」と呼ばせる所もあるほどです。つまり「ド」だけならある「音」としか表さなくても、「1」ならその調の「1番目の音」という意味を含むことになるからです。1番目の機能を持つということですね。4ならサブドミナント、5ならドミナント、という具合になります。 頭の中にあるそれぞれの音が、ピッチ・メモリーという「物差し」にぴったりと当てはまるようにするのがソルフェージュの勉強の重要な目的の一つです。 ある意味、これを邪魔するのが固定ドなのです。絶対音感があるばかりに、ある一つの音を「機能」として捉えられなく、ただの一音とだけ聴いてしまい、それぞれの音の「意味」が聞こえないという問題が生じます。 ピアノと作曲を勉強されるにあたり、ソルフェージュに弱いということは致命的ではないでしょうか?大学レベルの専門の先生から習われる事をお勧めします。 しかし、そこで気をつけたい所は、絶対音感を持っている人と持っていない人ではソルフェージュの勉強のしかたが全然違いますので、そこのところがわかった先生、あるいは、もしあなたに絶対音感があるのであれば、絶対音感のある先生に習われるとか、先生に相談されるのが宜しいかと思います。 教材といえば、恐らくお持ちの楽譜全部が教材になると思います。音符を見たときに、それぞれがどういう意味を持った音なのかを考えるわけです。それによって、それぞれがどういう機能を持ち、どういう形でカデンツが組み立てられ、あるいはどういう方法によって転調され、とかを考えます。それによって、フレーズも見えてきますし、演奏や暗譜のための重要な要素にもなり得ます。 ベートーヴェンのシンフォニーをすべて楽曲分析する必要はありませんが、ご自分が勉強されている曲に関しては、その中のある一音がどういう意味を持ち、何のために作曲家がその音をそこに置いたのか、専門家なら答えられなければなりません。 子どもの頃、街に売っているソルフェージュの本を与えられ、「アー、アー・・・」とやらされました。音大に入っても、「アー、アー・・・」と歌わされました。全く意味のない時間つぶしでした。ソルフェージュの意味のわかっていない教師にソルフェージュを習った訳ですから、時間つぶし以外のなにものでもありませんでした。 しかし、外国の大学院でソルフェージュの基礎を勉強してからは、音を機能として捉えることができるようになり、聴くだけで曲の構造がわかるようになり、勉強のためにというより、音楽が更に楽しくなったと言った方が良いかも知れません。 「作曲もピアノも高度なソルフェージュ力が要求される」とありますが、なかなかそういうことに気付かないのが普通なのではないですか?相当の力がお有りと察します。正しい指導のもと、ソルフェージュの基本を勉強されるのが宜しいかと思います。