足根管症候群と足底筋膜炎は全く概念も成因も違った疾患です。
足底筋膜炎は主には年齢とともに弱ってきた足底筋膜の付着部(足裏の踵付近)が微細損傷して炎症を起こし、痛みを来すものです(筋膜が原因)。主には加齢要素といわゆる使い痛みとの両者の性格を持ち合わせています。従って、適度な運動はよいこともありますが、使いすぎはかえって悪化させることにもなります。足底筋膜の温熱やストレッチなどが有効なことがあります。また、通常は数ヶ月から1年程度の経過で自然治癒していきます。
足根管症候群は足首内側の足根管という部分で神経が圧迫されることで起こる神経障害です(神経が原因)。通常はガングリオンとか、物理的な圧迫要素があることが多いので、基本的には局所への刺激は避けるべきです(足根管への刺激や足首の運動など)。足底に対する刺激は病変部ではありませんので関係ありません(不快感のみです)。
参考になりましたでしょうか。
お礼
大変、参考になりました。ありがとうございました。 どうりで、かかとの痛みが、最近なくなってきました。足底筋幕炎は、数ヶ月ぐらいで治癒するんですね! でも、まだ、足を使いすぎたあと、親指の下あたりと土踏まずあたりに痛みがでます。あと、足首をまわすと痛いです。足根管症候群の可能性はあるでしょうか?