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浄土真宗の修行等について
仏の道に進もうとは考えておりません。浄土真宗に興味があり質問します。 浄土真宗は在家仏教と聞きます。 多くの最近の僧侶になる人が進むであろう仏教大学に入学してから、住職になるまでのおおまかなスケジュールを教えてください。(これ歳くらいで「副住職」とか一般的な例でいいです) どの段階でどのようにして得度をうけるのでしょうか? 一度だけ剃髪するのですか?それとも頭にかみそりを当てるだけなのですか? 浄土真宗には修行という概念もないのかもしれませんが、お寺に入って最初のうちは何をするのでしょうか? また、大学にいかない場合どのように浄土真宗の僧侶になるのでしょうか? 他宗派とのちょっとした比較も含め回答していただけますとありがたいです。 そのほか僧侶の立場での他宗派との大きな違いを教えてください。
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不良坊主(というか実家が忙しいときだけ手伝っている身分)なのであまり専門的なことは申せませんが。 僧侶になるには得度が必要です。 大学等は一切関係ありません。 浄土真宗では開祖の親鸞上人が9歳で得度したことから、9歳から得度できます。 私自身は大学1年生の時に得度しました(薬学部でした(笑))その時の同期には、小学生からお年を召された方、外国の方まで様々でしたよ。 剃髪については本山によって異なります。 浄土真宗には10派あり、それぞれに本山があります。私の場合は頭にかみそりを当てるだけでした。 生活については実家がお寺というだけでごく普通に成長しましたし、学生時代は仏教にあまり興味がありませんでしたので薬学部に進学しましたし…。お経の練習や内容、教義などは父親や本山での研修そして独学です。 住職に関しても本山によって異なると思いますが、うちの場合は住職試験?を受けるには最低教師(学校の先生でなく僧侶の学力?学位みたいなもの)の資格をもっている必要があります。 考査と研修によって得られるのですが、ここで仏教系の大学(多くはその本山の関連大学)を卒業していると考査が免除されます。 私は、大学在学中に通信過程を終了し考査免除で教師を取りました。 まあ私の場合こんな感じですね。
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- sunnydays_
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私の場合は、高校生の時に得度をしました。 私自身仏の道に進もうとは思っておりませんので、さほど詳しい回答は出来ませんが、得度についてでしたら多少分かりますので回答させていただきます。 教区によって方針に違いがあるようでしたが、得度をするには得度習来開始の一ヶ月前までに願書の提出が必要です。 仏教系の学校に通っていない者は、筆記試験と暗唱試験が課せられますので多少勉強が必要です。 私の本山では、住職になる場合は剃毛されませんが、得度では剃毛されます。ただし、女性は免除されました。 同期の多くは高校生あるいは大学生で、皆さん仏教系の学校に在籍していらっしゃいました。 彼らに仏教系の学校では得度が必修科目的な扱いになっていると言うような話を伺いましたので、学生の時に得度する人が多いようです。
- sgm
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曹洞宗の僧侶です。 >他宗派とのちょっとした比較も含め回答していただけますとありがたいです。 と書かれているのでご参考まで曹洞宗での住職になるまでの大まかな順序をご紹介します。 <ステップ1> 出家得度 得度の師匠となる僧侶(受業師)から戒を授けられ剃髪します。この時、衣と袈裟、応量器と呼ばれる専用の食器を受け取ります。得度を円成すると「上座」という法階を得ます。噺家でいうと「前座」のようなものです。 <ステップ2> 立職 修行僧達のリーダーとなり他の手本となる力量を備えた事を証明する「立職」というステップになります。立職しようとする者は、道場の長から「首座(しゅそ。修行僧の第一座)」に任じられ3ヶ月の間、外部との連絡を一切絶って修行をやり遂げなければなりません。その後、しめくくりとして、他の修行僧と問答を行い自分の禅境が抜群である事を示す「法戦式」という儀式を行ないます。これは、あらかじめ指定されたテーマにそって、他の修行僧が投げかける問いに答え論破するというものです。正式には二十四問ですが、一般寺院で行なう場合などには十二問、八問などに簡略化される場合が多いようです。立職を円成すると「座元」という法階に進みます。噺家でいうと「二つ目」です。 <ステップ3-1> 伝法 僧侶になる上で一番大切なステップが、この「伝法」です。これは釈尊以来、途切れることなく継承されてきた直系の法統を師匠となる僧侶(本師)から受け継ぐ儀式です。この伝法の儀式の内容は秘密とされていて、公開されません。 <ステップ3-2> 転衣 伝法をすませた僧侶は本山に願い出て、転衣許状を受けます。これは袈裟の色を、それまでの黒色から木蘭色に替える許可証の事です。木蘭色は釈尊の定めた律によって正式な僧侶の袈裟の色とされている色です。これは単に、袈裟の色を替えるというだけではなく、一人前の僧侶として世の中の衆生を済度教化できると認められた事を意味するものです。 <ステップ3-3> 瑞世 転衣許状を受けた僧侶は、曹洞宗の両大本山(永平寺と總持寺)に拝登して、「瑞世」の儀式を行います。これは形式的に本山の住職に就任し、釈尊と同様に全ての出家修行者の頂点に立ったという事を示す儀式です。 伝法・転衣・瑞世の儀式を全て円成した僧侶は「和尚」の法階を得ます。噺家でいうと「真打」にあたります。 <ステップ4> 晋山結制 和尚の法階を持つ僧侶は、自分が住職する寺院に弟子や信徒を集めて正式な修行期間をつとめる事ができます。これを「結制」と呼びます。基本的に3ヶ月間の間、外部との連絡を絶って修行に没頭します。 特に住職就任後はじめて行う「結制」を「晋山結制」と呼びます。この晋山結成を円成した僧侶は「大和尚」の法階を得ます。噺家でいうと「名人の称号を持つ真打」といったところです。 ○曹洞宗のお寺の住職になるには、定められた法階の他に“教師資格”と呼ばれる僧階も必要になります。僧階は基本的には修行年数で決まります。 ○一般寺院の住職になるには「二等教師」以上の僧階が必要です。 ○僧階を得るために必要な修行年限は最終学歴などによって異なります。例えば、「二等教師」になるには、高卒の場合には最低限2年半、大卒の場合には最低限6ヶ月の間、本山または専門僧堂での修行期間が必要です。大卒の場合、制度上は6ヶ月ですが、実際に僧侶としての基本的な進退を一通り経験するには、どうしても1年以上の修行期間が必要になります。 曹洞宗の一般寺院の住職になるには、「和尚」以上の法階と「二等教師」以上の僧階を持っていなければなりません。得度から和尚・二等教師の資格取得までは、早い人で大体3年から5年くらいかかることになります。 以上が曹洞宗での簡単な流れですが、臨済宗、黄檗宗の禅宗系でも、ほぼ同じ流れになると思います。一般に臨済宗、黄檗宗の方が資格取得のための僧堂での修行期間が長く必要になると言われています。
お礼
浄土真宗はやっぱり他宗派、特に禅宗とは全然違いますね。 ありがとうございました。
お礼
なるほどー。 ご丁寧にありがとうございました。