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根本的な質問で申し訳ありません。

2002/01/22 07:08

何故、日本や他のアジア圏では性器にモザイクがかかってて、アメリカやヨーロッパではモザイクがかかってないんでしょうか？これは性に対する国民的姿勢の象徴なんでしょうか？日本もいつかモザイクフリーな時代がやってくるのでしょうか？どなたか教えてください。

KOBE
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性の悩み
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starflora
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2002/01/22 09:02 回答No.2

　　　「国民的姿勢の象徴」とも言えますし、「文化的規範の違い」「文化的コンセンサスの有無」とも言えます。アメリカ・西欧でも、昔は、裸身写真などの類の不特定公衆への開示をタブーとしていました。それは、公序良俗に反するとされたのです。　　　ヨーロッパ中世では、女性・男性とも裸身を公衆に晒すことは禁止されましたし、キリスト教道徳として、まるでイスラム原理主義みたいですが、美しい婦人は、ヴェールで顔を隠すことが、教会から勧められました。ルネッサンスに至って、人間の裸身は美しいもので、それを外に示すことは何ら問題ではないという思想が起こったものの、現実には、画家は、ギリシア神話やローマ神話の女神やニュンペーに仮託して女性の裸身を描いていました。　　　アメリカ・西欧の裸身写真等の公衆への開示は、比較的最近のことのはずです。ほんの少し前（半世紀ほど前）、女性の水着というと、身体の線が見えない、パジャマの引き締まったようなものを来ていたぐらいで、ビキニなどは、比較的新しいのです。　　　これらの開示の背景に、individual の責任と権利という考え方があります。これもキリスト教文化から出てきているのですが、個人、とりわけ、成人には、「人権」があり、これに国歌権力などは、干渉してはならないということです。無論、未成年にも「人権」はありますが、義務と対応する権利を行使する存在としては、未成年には未だ資格がないのです。　　　アメリカにしても、西欧にしても、成人と未成年と非常にはっきりと区別します。アメリカや西欧の裸身写真などは、成人が見ることや享受することを前提に許可されているので、未成年がこれらを見ることは禁じられており、未成年にこれらを販売すること、更に、未成年と分かっていて、このような写真等を開示することは、罪となります。　　　インターネットでは、成人サイトは、欧米のそれは、必ず、１８歳以上の方のみという条件が付いています。事実上、未成年でも入れますが、「成人証明」の必要なアダルト・サイトがかなりあるはずです（詳しくは知りませんが、金儲けのために、アダルト証明をやっているのではないかとも思います）。　　　書店などでは、未成年が見える場所では、これらの出版物・写真などは、置いてはならないことになっています。日本の場合、そういう出版物や写真が、未成年でも簡単に見ることのできる場所に置かれているというのは、日本では、成人と未成年の区別が厳格に意識されていないということです。　　　欧米は、責任あるアダルトに対し、モザイクフリーなのであって、未成年には、そういう写真の類そのものを閲覧することが禁じられています。日本ではあまり知られていないのですが、アダルト・コンテンツが混じっているサイト集の場では、普通、family protect というのか、子どもが、無用にそのサイトに入れないようにするため、パスワード等を設定するようになっているサービスがあります。これも、未成年は禁止ということをインターネットでも明確に示しているのです。　　　日本では、成人と未成年の区別が厳密になり、未成年は、アダルト・コンテンツは禁止という共通センスが成立しないと無理でしょう。そういう共通合意の成立を日本の政府機関はいやがっているようにも思います。国民の「人格権」を、国歌権力で制約しようとする姿勢があるということです。アダルト・コンテンツは、どう扱おうとアダルトであれば自由なはずで、未成年にその影響が及ばないようにせねばならないというのが、欧米の基本合意ですが、日本では、成人を成人と政府機関などは、考えていないふしがあります。政府が、官公庁が、成人個人の価値観や倫理観などを指導するのだというアナクロニズムな発想があり、「官吏」は、public servant ではなく、public controller であるような意識があります。官吏は「管理者」であるのです。　　　こういう文化や社会制度では、成人を「一人前」と国家や政府が認めていないのですから、モザイクフリーは公認は難しいでしょう。しかし、事実上、少年（十代前半等）が読んでいるまんが雑誌に、アイドルなどのフルに近いセミヌード写真や水着写真を載せるのですから、建前と実状が乖離しているということになります。アルコールなどの販売でも、未成年には、販売禁止のはずですが、実際は、そんなことは守られていません。だから、政府や官吏が、国民を管理せねばならないのだという発想になるのでしょう。また、管理したいので、愚民政策を取っているのだとも思えます。　　　何時かやってくるのでしょうか……ではなく、貴方が、文部科学大臣とか、内閣総理大臣とかになって、頑張って、状況を改めてください。（無理ですか）。　