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プリンタのヘッドクリーニングについて
お世話になります。 EPSON PM870Cを使用しています。 「印刷が汚れたりスジが入ったりした時にヘッドクリーニングして下さい。」 と、あるのですが、アプリが、自動的に洗浄するわけですよね?では、いったい汚れはどのように処理されるのでしょうか?プリンタドライバの仕組みがわからないので、何方かご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。
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こんにちわ ふしぎですよね、プリンタの「クリーニング」って^^ エプソンのプリンタを分解してみると、クリーニング装置が見えるんですが、割と簡単なしくみになっていました。 まず、「汚れや筋」の原因ですが、「汚れがつく」というのは、紙の粉がノズルの付近にヘドロ状にくっついて、それがある程度の大きさになると、ヘドロのさきっぽが紙に当ってしまうんです。 これを取る「クリーニング」は非常に原始的で、ゴムのへらでノズルをしごいて拭き取っています。 「筋」は、たいてい「インクが出ない」ために白い筋が入ることを指しているのですが、これはほとんどのばあい、インク通路に空気が入ってしまったことが原因です。 そのために空気や異物を追い出す意味で、強制的にインクを大量に噴射するよう回してインク通路の管の中の異物を流し出したりインク充満状態にしてあげる動作をします。 ここで一番心配されているクリーニングで使われてしまった大切なインクは、最終的にどこに行ったのか?というありかですね^^ 消えてなくなる訳ないし、これは不思議、と思ったら、なんとプリンタの底の方に、インクの墓場があるんです。 メーカーによって名前は違うようですが、廃インクタンク、とかそんな名前のタンクや綿にどぼどぼになるまでクリーニングで捨てたインクが溜まっていきます。 これが満タンになると、こぼれてそこらじゅうが真っ黒になってしまうので、満タンになったら警報が出てタンク交換のために修理センター行きになります。 クリーニングのために高価なインクを犠牲にするのは庶民にはきついですから、そういう人のために、クリーニング用の液体が入った少し安い専用カートリッジという製品も、ジットという小さな互換インクメーカーから販売されてたりします。 プリンタードライバのおもな役目はクリーニングではなくて、用紙の種類や解像度に応じたインク噴射量の調節をするのが仕事になっています。
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- 4G52GS
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プリンタの修理屋です。 エプソンは専門外ですが、基本構造はたいして変わりないはずです。 #1の方の回答も含めて少々誤解はあるようです。 まず、クリーニングという動作は洗浄という言葉からは程遠い動作で、基本的にはインクの空打ちです。 細かいノズルからインクを噴出すということはお分かりいただけると思いますが、ノズルが細かいために、乾燥などで詰まるとインクの噴射が不安定になります。 そのための異物を取り除くためにクリーニングをします。 先ほど空打ちと言いましたが、ただの空打ちではなく、ポンプを使って吸引もします。このポンプユニットはキヤノンではパージユニットと呼んでいます。 そのときノズル面にインクが残ってしまい、そのまま印刷すると紙に落ちてしまうので、#1の方が言われるゴムのヘラでぬぐいます。自動車のワイパーと同じようなものです。 クリーニングの動作自体は動作プログラム(シーケンス)がプリンタに組み込まれていますので、ドライバからは指示が出るだけです。 電源を入れたときや、一定時間ごとに自動でクリーニングする機能もあります。 廃インクに関しては#1の方が言われるとおり、本体に組み込まれた廃インクパッドに吸収させています。この廃インク量はクリーニングの回数などで管理しています。 満杯に近くなると警告が出て、完全に満杯になると停止します。 この廃インクの処理については批判される方も多いのですが、昔のことを知っていればある程度納得できると思います。 その昔、廃インク吸収体はインクタンクの中に仕込まれ、廃インクは長いパイプを使ってインクタンクに戻されていました。 インクタンクも大型になり、1色5,000円程度していました。 クリーニングのときに消費するインクも半端ではなく、テストで数回ロングクリーニングをするとインクが空になってしまい、修理が大赤字になったこともありました。 その時代に比べると現在の廃インク吸収体を使った構造は製品コストもランニングコストも下げるためには必要だった事です。 確かに普通に使っているだけなのに修理が必要になる構造というのは納得しにくいことではありますが、やむを得ないことなのです。 使用状況しだいなのですが、3~5年程度はもつ計算です。当然、たくさん使うと早くなります。 上記の時代、プリンタ本体は安くても20万円程度、ヘッドは1色12,000円もしていました。 当然、現在よりも精度も低いため、しょっちゅう詰まっていました。 廃インクパッドを使うことにより、BJC-600Jが128,000円という価格で登場して大ヒット。 その後どんどん価格が下がっていったわけです。 余談ですが、BJC-600Jの前のモデルにも廃インク吸収体はありましたが、モノクロ専用機で、吸引したインクは自然乾燥していくため、廃インクの管理をしていない機種もありました。
お礼
とても専門的で的確なご解答ありがとうございます。 私のような素人には理解が難しい仕組みだったのですね。それをとてもわかりやすく説明して頂きまして、お蔭様でなんとか謎が解けました。 本当にありがとうございました。
お礼
とても親切でわかりやすいご解答をどうもありがとうございました。 ふとした疑問だったのですが考えれば考えるほど納得がいかず質問させて頂いたのですが、これですっきり納得がいきました。 本当にありがとうございました。