- ベストアンサー
「チック症」が起こる謎は解明されていますか?
私は、子供の頃から、「咳払いのような声を発するチック症」に悩まされてきました(ビートたけし氏が首をひねるのと同じです。)。 意志の力で何とか日常生活には不便を感じないレベルに抑制してきましたが、「完全な解決」ではないため、常に「苦しい忍耐」を強いられてきていました。 先日、最寄りの精神神経科へ受診したところ、「極めて良い薬がある」と説明を受け、「リスパダール(液)」の処方を受けました。 以上のような経緯で、生まれて初めて「チック対策の薬」を服用したのですが、非常に奇妙な体験をしてしまい困惑しております。 具体的には、 「リスパダールの効果が現れると、チックがウソのように停止する。 ただし、脳の回転が、明らかに低下したという感覚に襲われる。」 というものです。 コンピュータでいえば、「クロック周波数が急に落ちた」ような感覚といえば良いのでしょうか。 明確な「性能低下」が実感でき、生活や仕事への支障こそ生じないものの、「いつもの自分だったら、この130%はスピードが出るのに!」と思ってしまい、歯がゆいものです。 そこで冒頭のご質問なのですが、チック症の原因(「なぜ発症したのか?」ではなく、「どういう原理でチックの症状が出るのか?」)というものは、現在では解明されているのでしょうか? また、もしかして、チック症というのは、「脳を無理矢理クロックアップした(ブーストした)こと」の結果として出た異常処理なのでしょうか? 今後の生活に際して、「自分のモードをどう使い分けるか?」という問題に絡んできますので、もし何か情報をご存じの向きがあればご教示くださいますようお願い致します。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
薬の服用に同意されるまで、想像するに相当悩まれたでしょう。 コントロールしようとも不随意で起こることです、気にするなと言われても気になるでしょうし、気にし出すと辛くなるでしょうから。 チック症は乳幼児~学童期に多くの子どもに見られる発達上の問題行動とも言われますので、 私が知りうる児童期のチック症に限って知りうることを書きます。(書物より抜粋したものを含みます) WHOの診断分類では以下のようです。 <一過性チック障害> ●単一・多様性の運動・音声チックで、一日に多数回起こり、少なくとも4週間以上ほぼ毎日起こる。 ●12ヶ月以内で持続。 ●トゥーレット症候群の病歴がなく、かつ身体疾患や薬剤の副作用が原因ではない。 ●18歳以前の発症 <慢性運動性あるいは音声チック障害> ●運動・音声のチックの片方が1日多数回起こり、少なくとも12ヶ月以上ほぼ毎日起こる。 ●罹病している1年間で2ヶ月以上続く寛解の時期がない。 ●トゥーレット症候群の病歴がなく、かつ身体疾患や薬剤の副作用が原因ではない。 ●18歳以前の発症 <音声および多発運動性の合併したチック障害> ●多発性の運動チックや1種以上の音声チックが、疾患の経過中のある時期に存在したことがあるが、同時に存在するものとは限らない。 ●チックは1年以上にわたりほぼ毎日1日に多数回である。しかも、罹病している1年間で2ヶ月以上続く寛解の時期がない。 ●18歳以前の発症 <他のチック障害> <チック障害、特定不能のもの> メカニズム:直接的原因や潜在的・背景的要因のストレスにより反応が起こる。 攻撃反応が外向化して外向的行動・反社会的行動、 攻撃反応が内向化して内向的行動・非社会的行動となる。 チック症の場合は内向化でしょう。 幼児が泣くほど嫌がることを無理にされた日から、瞬目チック・左右の首振り・口角を歪める・顔面のチック・ 空気を飲むような喉鳴らし・発声チック・「馬鹿やろう」「ちきしょう」などと言う汚言症が出るようになった1例の経過があります。 注意すればするほど頻発化激症化したが、精神科に受診し、攻撃的発散することで精神的安定を回復した。 その後青年期になり環境の変化で誘発されたが薬物療法や精神療法で追跡的に見て、21歳現在消失している。 やはり乳幼児期に端を発する人格発達上のトラブルのようです。 親の期待や不安が“干渉”となり発達が偏り歪む「抑圧型」であれば軌道修正し、発散の場が必要ですし、 親の服従・放任が“拒否”となり発達が育てられない「未熟型」であれば促進し、発散の仕方を習得する必要があります。 以上は、児童期におけるものが主ですので全てが当てはまるわけではないと思います。 でも、強いストレスを受けたときの発散の方向や方法が行き詰まったりスムーズでないことも、ストレスの元凶の次に挙げられます。 投薬については無知です、専門的回答を待ちたいところです。 悩まされる症状に今ベストな解決がなくても、ベターな解決が見つけられたらいいなと願っています。
その他の回答 (1)
大学時代の心理学の先生が話していたのですが、北野武のチックは、母親の育て方が厳しかったからだと言っていました。 あと、薬を大量服薬したりして、助かった場合でも、チックが残る場合があるという話も聞きました。
お礼
midori0808さん、ご回答くださりありがとうございます。 なるほど。 確かに、母親が厳しかったというのは、あるかも知れません。 私の場合は、「厳しさ」の分野が違うかも知れませんが。 どうしても自分にプレッシャーを感じつつ育ちますので、ストレス感情の暴発のはけ口として、なんらかの「普通では考えにくい理由不明の反射行動」を起こしてしまうと考えれば、納得出来ることです。 薬の大量服用の件は、恥ずかしながら存じませんで、勉強になりました。感謝致します。
お礼
momokaraさん、ご回答くださりありがとうございます。 しかも、こんなにご丁寧に。 momokaraさんのように、書籍などで調べることもできるのだという知識に思い至らなかった、自分自身が、とても恥ずかしいです。 拝見して驚愕しました。 こんなに解明されているものなのですね!( ゜口 ゜) 私も自分でもっと調べてみるべきだろうと思い至りました。遅まきながらで、本当に「今まで自分は何やっていたんだろう?」という気持ちで一杯です。 気づかせてくださり、本当にありがとうございます。 >空気を飲むような喉鳴らし・発声チック・ >「馬鹿やろう」「ちきしょう」などと言う汚言症 ヽ(@_@)ノおー! なんて的確なんでしょう。 確かに、「汚言症」、ありましたよ! 小学校のときだけですが。あれは、チックだったのかー! 目からウロコです。そこだけは治って良かったです。 今も残っているのは「発声チック」だけのようです。 >注意すればするほど頻発化激症化した (○_o;)☆ げ! 当たってます。 両親から「その癖をやめろ」と何度も注意されて、自分で努力すればするほどヒドクなった覚えがあります。 あれは本当につらい体験でしたが、当時は田舎では、「精神科へ受診する」というのは、完全なタブーでしたので、治療するという発想が無く、両親を責めるわけにもいかないでしょう。 なるほど。 ストレスの発散の方法・方向の行き詰まりですか! 原因は。 心当たりがありすぎて、うなるしかありません。 ただ、私の場合は、両親の厳しさが原因ではなく、「自分は良い子でいなければならない。親が許しても自分自身が許さない。」という「自分で自分を抑圧するプレッシャー」の激しい子供だったので、どうやら自分の責任である模様です。 確かに、これは、ある意味、人格的な障害だったのでしょう。 本当に、ご丁寧なご回答に、心打たれるばかりです。 見ず知らずの人間のために、ここまで手を施してくださり、感謝の言葉もございません。 なお、投薬治療については、先日処方された「リスパダール」が、劇的な効果を見せておりますので(おそろしく「苦い」のが欠点ですが)、それで様子を見てみようかと考えております。 本当にありがとうございました。