フィリピンに限らず、海外で日本人がお金を取られたり危ない目にあったという話はよく聞きます。でもこれらの被害にあったケースの多くは、冷たい言い方ですが、その被害者に原因があるのではないでしょうか。
私は仕事で一年のうち2/3はアジア各国ですごしています。フィリピンにも30回ほど行きました。常に一人で行動していて、いわゆる旅慣れしているのですが、「平気、平気!」なんて思ったことはなく、常に気をつけるようにしています。
私はお酒も大好きなので、いわゆる歓楽街にもしょっちゅう(毎晩?笑)顔を出してます。具体的に気をつけるということはどういうことかと言うと、知らない人と会話をしても、信用は絶対にしないということです。これはフィリピンに限ったことではありません。
フィリピンで最も信用してはいけないのは、実は現地に住んでいる日本人です。もちろん商社などに勤めている駐在員とかは別ですよ。日本人に狙いをつけて言い寄ってくる日本人が結構居ます。フィリピンの女性を追っかけてフィリピンに住み着いたような類の人たちは、結構お金に困っていて危険です。こうゆう人がいっぱい居るのもフィリピンの特徴ですね。
それからなるべく汚い格好をしてたほうが無難です。お金も現金でポケットに入れて、財布はパスポートと一緒にホテルのセイフティーに入れて出かけましょう。
それから、マニラのエルミタ、マラテ、パサイあたりには両替所がたくさんあります。空港やホテルでお金を換えるよりはレートがいいので、私もいつも利用しています。でも、絶対に表に立っている人が「Very good rate」ととか言って、紙にすごくいいレートが書いてあるものを見せながらよってきますが、これは絶対に信用しないこと。彼らの手口は2つあって、日本円を先に受け取ってそのままドロンするケースと、その場で電卓で換金後の金額を見せ、円を受け取り、ポケットからペソの札束を出して、目の前で数え始めて、その金額を渡します。でも、これはいわゆる手品みたいなもので、後で数えると、絶対に足りないんです。
いい両替所を見極める一番いい方法は、フィリピン人の客が並んでるところです。これは間違いありません。
交通手段ですが、乗り合いバスみたいなJeepnyは、なれない人はやめておいた方がいいですね。決して危険だとは思いませんが、乗り方が難しいんです。目的地に行くためには、何度か乗り継ぐ必要があるのですが、このJeepnyはどこまで行くのか書いてありますが、わかりませんよね。まかり間違って乗ってしまったら、おそらく「大丈夫かな~」っていう感じでオロオロするでしょう。そうゆう素振りは「私を騙してください」といっているようなものです。
タクシーはそんなに危険ではありません。気をつけなくてはいけない点は一つ。基本的には日本と同じで料金メーターで課金されるのですが、タクシーを止めてドアを開けたら、座る前にメーターにスイッチが入っているか確認しましょう。もし付いてなかったら、そのままドアを閉めてもかまいません。もし英語ができるなら「Use the meter」といってください。それで拒否する運転手は駄目なので、ドアを閉めてください。最初からメーターの電源が入っている、もしくは「Use the meter」といって電源を入れてくれる人は問題ありません。
こう話してくると、やっぱりフィリピンは危険なところなのかなと思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。マニラに限らず、大都市はたいがいどこの国でも同じような危険性は秘めています。私の個人的な感想ですが、フィリピン人ほど、陽気で親切でやさしい人たちはそう居るものではありません。
私はインドネシア、香港、バンコクですれ違いざまにポケットに手を突っ込まれたことが何度かありますが、フィリピンではそんなことはありません。逆に信じがたい経験もしています。こじき同然のストリートチルドレンが笑顔でよってきて、彼女が食べてたパンを半分渡されたことがあります。決して私があまりにも汚い格好をしていて乞食と間違えられたんじゃないですよ。それがフィリピン人の文化なんです。そこに食べ物があれば、絶対に一人で食べないんです。どんなにおなかがすいていても、相手がまったく知らない人でもシェアーしようとするんです。
フィリピンに関しては、残念ながらいいイメージが少ないのは事実です。でも、あんなに笑顔をたくさん見れる国は、私はフィリピン以外知りません。
気をつけて、楽しんできてください。
お礼
大変、興味深いお話しをありがとうございます。 その通り日本人は偏見でみる事って結構ありますよね、私もイメージで判断してしまう事もあり恥ずかしく思います。 出来る限り彼らの文化に触れ、心をみてこられたら 良いなぁと思ってます。 本当にありがとうございました。