こんにちは、honiyonです。
IPアドレスは、実世界の「住所」にあたります。
住所を知られただけでは、家の中に侵入出来ません。家のカギを開ける必要があります。
インターネットの世界でも同じ事です。IPアドレスを知られたぐらいじゃ侵入とかされません。
但し、家にカギをかけていなかったら別ですよ。
さて、ここでいう「カギ」とはインターネットの世界ではいかなるものか。
語ると長くなるので簡単に説明します。
通常、インターネットに繋いだだけの状態では、カギ云々の前に「ドア」も「窓」もありません。壁しかありません。家の中に侵入不可です。(ログインパスワード云々は、家の中での話です。外向きには関係ありません。)
しかし、インターネットのソフトの中にはドアを作るものがあります。これは、チャイムを押された時に、お客さんを出迎えてあげる必要がある場合です。 たとえば、あるメッセンジャーソフトは、メッセージを出迎える為にドアを作ります。
但し、自分から他人を訪問するソフト(メーラーやブラウザ等はこちらです)はドアを作りません。(出迎える必要がないから)
このようにドアを作れば作るほど、襲われる可能性が高くなります。カギ付とは言えど、そのカギをピッキングされる可能性はゼロとは言えず、またピッキングに成功される可能性も 100%ではないからです。
また、ドアを作らない場合でも、訪問しに言った時に襲われたりする可能性があります。全てのソフトはこのような自体に備え、鎧を着たりしているのですが、その鎧は完璧なものではなく、たまにヒビが入っていたりして襲われた際にダメージをうける可能性があります。(セキュリティホールというやつです)
さて、データ流出や踏み台の話ですが、これは家にドアを付けなければされる事はありません。 ドアを付けておいて、甘いカギをつけている場合にされる可能性が出てくるものです。
「うちはドアなんか付けてないぞ!」という人が何故踏み台にされてしまうのか。それは無意識のうちにドアを付けているに他なりません。自分自身がドアを付けていなくても、OSが標準設定状態でドアを付けている事があるのです。 先日話題になった WinXPのセキュリティホールはまさにそれです。OSが標準で作っていたドアにバグがあり、コンピュータを勝手に操作されてしまう可能性があったのです。
まとめると、データ流出や踏み台等の不正アクセスが出来る仕組みは、、、
家にドアを付けており、簡単にピッキングされるカギを付けている、又はカギに欠陥がある場合に家の中に侵入されてしまう可能性がある。
言い換えると、インターネットからの通信に返答するプログラムを起動しており、そのプログラムの設定が甘い(例えば簡単にバレるパスワードでログインを許可していたりとか)、又はセキュリティホールがある場合に、不正アクセスされる可能性がある。
となります。
不正アクセスの内容ですが、これはドアの種類によって違います。要はドア(プログラム)を誤動作させる訳ですから。そのドアがデータを転送出来る機能を有していれば、色んなデータを盗み取る事が出来るかも知れないし、メール送信機能を有していれば、そのPCから色んな人にイタズラメールを送ることが可能かも知れません。
・・・疲れたのでこの辺にしておきます(^^;
最後に、ここに記述したこの内容が全てではありません。セキュリティに関するほんの一部です。更に内容も簡単にするためニュアンスが若干違ったりする部分もありますのでご了承ください。そんなわけで、正しい説明が出来ているか自信が無いので自信無しにしておきます。
参考になれば幸いです(..
P.S.
不正アクセスを許すためのドアを作るウイルスなんていうのもあります。気をつけましょう。
お礼
詳しい解説ありがとうございます。 分かりやすい例を挙げてくださったので、結構理解できたつもりです。 ようやくADSLの環境になったので、泥縄的考えですがセキュリティについて慎重に考えようと思っていたところです。 はたして私の家の鍵は大丈夫なのかなぁ。