スペインのほとんどのクラブにBチーム(2軍)があります。例えばバルセロナのようなビッグクラブですとBチームの下にCチーム(3軍)、フニベルA(17~20歳)、フニベルB(17,18歳)、カデッテA(15,16歳)カデッテB、インファンティル、アレビン・・・ベンジャミンB(9,10歳)のようにピラミッド型の下部組織が存在します。いわゆるカンテラと呼ばれるものです。
主にBチームに所属しているのはカンテラの階段を上ってきたエリート中のエリートです。優秀な若手選手が中心ですが、途中に移籍した選手やクラブの事情などによって20代半ばの選手が所属していることも少なくありません。やはり年齢は関係なく実力世界ですからね。
通常、選手はトップチームに入団する時にプロ契約をします。ただし例外がありまして、Bチーム以下の中でも将来有望な選手はプロ契約をする場合があります。プロでない選手は他クラブへ違約金なしで移籍できますので、これを防ぐためです。例えば、バルセロナのメッシはBチームに在籍時(16歳)にプロ選手となりました。
ちなみにBチームの選手でもトップチームの試合に出ることができます。その時は背番号の25番以上のユニフォームを着て試合に出場します。今シーズン途中までメッシは背番号が30番でしたが、つい最近Bチームを卒業しましたので19番に変わりました。一度トップチームの選手になるとBチームへ戻ることはできません。
リーガではBチームとトップチームが同じリーグ戦に在籍することができません。現在バルセロナBは3部リーグ(セグンダB)に在籍しています。好成績を収めて2部リーグ(セグンダ)に昇格することはできますが、トップリーグ(プリメーラ)には昇格できません。
例えば、現在マラガBが2部リーグに在籍しています。もしトップリーグに在籍するマラガ(Aチーム)が降格すると、マラガBはリーグ戦で好成績を収めていても、自動的に3部リーグへ降格となってしまいます。同じようにBチームが降格となるとその下にCチームが在籍していたらそのCチームはさらに下の4部リーグへの降格となる仕組みです。
2~4部リーグではプロのトップチームやアマチュアが中心のB、Cチームが混在しています。その他にもフニベルやカデッテの年代の選手ためのリーグ戦もあります。これらは若手育成に力を入れているスペインらしいことと言えますね。
お礼
回答ありがとうございます。とても参考になりました。スペインは本当に若手育成に力を入れているんですね。日本も、Bチームを作るようなクラブがどんどん出てきて、いずれは世界でもトップレベルと言われるような育成上手の国になって欲しいです。