まずは、お父さん、日本でだって絶対学校に行かなければならないという事はないんですよ。義務教育とは、「親が教育を施す義務がある」という意味で、ちゃんと教育してもらっていれば学校に通わなくたっていいんです。また、たとえ、ちゃんと教育を受けていなくても、「学校に通いたい」という意志を学校長に伝えれば、不登校児でも公立中学で進級させてもらえるし、中学の卒業証書だってもらえるんですよ。
さて、アメリカですね。日本の高校3年に相当する学年までは義務教育です。システムは上記に記した日本の事情と同じようなものですから、優秀な子もいれば、高校を卒業する頃になっても掛け算ができない生徒もいます。ただし、飛び級ができますから、優秀であれば、極端な話、10歳かそこらで高校を卒業することも可能です。
一方で、学校に通学しない人も増えてきました。私の理解では、学内におけるいじめや犯罪や学力低下を避けるためという理由が多いようです。
そういう子供たちのために、家庭にいながらして教育を受けられるシステムが、アメリカでは、ここ10年ちょっとでかなり充実してきているようです。通信教育もあれば、自助団体による学校のようなものもあるし、くだんのお子さんは家庭教師についているようですね。そういうのをhome teachingとかhome schoolingといいます。
いずれにしても、そのお子さんは、家庭教師のもとでしっかりと教育を受けていて、尚且つ、海を越えてまでいろいろな人たちとナマで交流しているわけなので、特に学校という組織に所属していなくてもよさそうですね。日本にも、アメリカほどではありませんが、不登校対策などから派生した、学校以外の学びの場は、それなりにあるんですよ。
検索エンジンで「アメリカ|教育」とか「ホームスクーリング」を検索すると更に詳しいことが分かりますよ。
お礼
詳しく回答いただきありがとうございました。なるほどよく判りました。「義務」教育という言葉が堅苦しく感じさせます。不登校児の問題もよく知りませんでした。アメリカの学校以外の教育システムには大変興味を持ちました。重ねてお礼申し上げます。