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G・デュークやL・リトナー、CD化されない理由

フュージョンで私がよく気に入っているアーティストの一部のCDが発売されないのです。もう10年以上待っているのになぜでしょうか? 1 G・デューク「FROM ME TO YOU」(1978年)他のアルバムは出ているのにこれだけが出ていない。 2 リーリトナー&ジェントルソウツ「シュガーローフエクスプレス」80年代に1回CD化されたかもしれません。このユニットのアルバム3枚のうち、これだけが今入手不能です。 3 渡辺貞夫「オータムブロウ」CD化されず。ゲストでリーリトナーが参加しているからか。 4 チャック・マンジョーネ「メインスクイーズ」CD化されたのを見たことがない。

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noname#16440
noname#16440
回答No.3

私自身フュージョンにそう強いわけではないので、あくまでも想像になりますがお許しください。 まず視点を変えて、「発表した作品は全て再発される場合」と「一部の作品が再発されない」の違いを踏まえて検証します。 【A】今までにフュージョンのブームが再燃していない。 再発が進んだジャンルは音楽評論家・レコード会社・一般のファンが一体となって、ブームを起こしてきました。例えば、「カントリー・ロック」「AOR」「パワー・ポップ」等々。しかし、フュージョンはそろそろ来るのではという状況が続いて久しいです。 しかも、フュージョンはもともとファンの絶対数が多くはないし(失礼!)、当時のファンで今でも熱心にレコードを買っている人が多いという話もあまり聞かないので、レコード会社が二の足を踏んでいる状況だと思います。 レコード会社も慈善事業ではないから、売れないレコードは再発しません。出せば確実に採算ラインまで売れるという保障が必要です。 【B】G.デューク、L.リトナー、C.マンジョーネは長いキャリアがある。 彼ら(もちろん渡辺貞夫も含めて)は長いキャリアがあり、音楽的にも相当の変遷があります。こういった場合、まず一番売れた、すなわち最もポップス寄りの時期から再発されます。それで売れれば、別の時期のレコードをということになりますが、レコード会社を移籍したり、ソロだったりグループだったりと発表形態を変えていると、再発してもいわゆる小出しの状況となり、一斉に再発とは行きません。そして、売れ行きが悪いと最悪の場合途中で打ち切りとなり、数枚が宙に浮くといったケースが見られます。 【C】フュージョンのファンにコアなファンが少ない。 もしかしたら、誤解しているかもしれませんが、半ばオタク的なコアなファンが少ないのが影響しているのかもしれません。 例えば、プログレを例にとると、今でも本国イギリスのみならずドイツやイタリアなどヨーロッパ中のレコードを収集しているファンがいます。そういった連中の影響で中古盤の価格が思いっきり上がり、それを横目にレコード会社が再発するというケースもあります。 しかし、フュージョンの場合、例えばL.リトナーが参加しているレコード(日米のポップスにかなり参加している)を買いあさるといったファンが多いとは思えません。ファンが熱望しないものは、たとえ権利関係がクリアになっていても、再発が難しいでしょう。 次に個別のケースを検証します。 【1】G.デュークの場合 彼の場合は、日本ではファンク・ミュージシャン、あるいはクラーク・デューク・プロジェクトの色彩があまりにも濃すぎると思います。「リーチ・フォー・イット」や「シャイン・オン」といったファンク路線、「スィート・ベイビー」といったメロー路線は当時は売れ線でした。「フォロー・ザ・レインボー」「ブラジリアン・ラヴ・アフェア」は多少毛色は違うが近年評価が高いようです。 さて、本題の「フロム・ミー・トゥ・ユー」ですが、これは前述の「リーチ・フォー・イット」への過渡期の作品であり、「リーチ・フォー・イット」自体が80年代の作品と一緒にされるために、一枚だけ浮いてしまったのが原因だと思われます。 ところで、もしかしたら間違いかもしれませんが、「フロム・ミー・トゥ・ユー」以前の作品「解き放たれた幻想」「アイ・ラブ・ザ・ブルース」あたりも廃盤ではないでしょうか。 【2】L.リトナーの場合 彼の場合は、あまりにも範囲が広くて、レコード会社も掴みどころがないのが現実ではないでしょうか。本来ならば、最初から順々に再発するというのが無難でしょう。しかし、全部通してのファンは少ないから、どうしても売れ筋の部分から、もしかしたら過去に売れたアルバムから再発という形がとられたのかもしれません。それがいつの間にか中途半端になり、このような中抜けの形が残ったというのが真相ではないでしょうか。 そして、ひとつ気になったのが、「ジェントル・ソウツ」と「シュガーローフ・エクスプレス」がダイレクト・カッティング盤だったことが、何らかの影響を及ぼしているかもしれません。 【3】渡辺貞夫の場合 この「オータム・ブロー」はなんとなくピンときました。アーティスト名義が「渡辺貞夫・フィーチュアリング・リー・リトナー&ヒズ・ジェントル・ソウツ」になっているからで、これはあくまでもジェントル・ソウツ名義の作品ということで、【2】と同じ理由が当てはまると思います。 【4】C.マンジョーネの場合 彼の場合は、ともかく「フィール・ソー・グッド」のイメージが強すぎます。あまりにも売れすぎました。というより、この曲が収録されてないと売れないという気さえします。 私がレコード会社の関係者であっても、「フィール・ソー・グッド」以降の売れ筋の作品とベスト盤で手を打つと思います。「フィール・ソー・グッド」以前の作品は何曲かベスト盤に入れれば済むことですから。 ちなみに、「フィール・ソー・グッド」以前の他の作品「哀しみのベラヴィア」や「Chase The Clouds Away」も廃盤ではないでしょうか。 もし、再発を望むのであれば、同志を集めて何らかの働きかけをすることが有効かと思います。たぶん、契約・権利関係は問題なさそうなので、いくらかは成果があるかもしれません。 また、どうしても新品でなければというのであれば、ネットで探すなり中古盤屋で探すすれば必ず見つかると思います。 さらに、中古盤LPであれば、もしかしたらもっと簡単に見つけられるのではないでしょうか。

clint
質問者

お礼

とても詳しく教えてていただきましてありがとうございます。自分としては、なぜ自分の好んでいるCDばかりがこうなのか残念に思うわけです。ロニーリストンスミスのライブ盤も同様で、長年ずっと待ち続けていたら数年前やっと出ました。あとはこの4枚です。ひとつ救いなのは、この4枚のアルバムをレコードでは持っているんです。いざとなったらかなりの出費ですがアナログプレーヤーとアンプを買うことになるでしょうね。とても参考になりました。

その他の回答 (3)

  • t78abyrf9c
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回答No.4

「オータムブロウ」はライブ盤ですよね。 ライブだと、権利関係が複雑になるケースが多いみたいですね。 収録に放送局が絡んでると、尚更難しいみたいです。 あの頃にTV・ラジオ・会場で見聞きしたライブの音や映像で未CD化のを沢山聴きたいですが、何かと「権利」が阻んで聴けなくて残念です・・・。

clint
質問者

お礼

そうなのかもしれませんね。どうありがとうございました。

  • todoroki
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回答No.2

 個別の事情はそれぞれ調べていただくとして CDが発売されない理由の大半は権利関係です。 原盤権を持っている人すべてと契約を交わさないとCDを発売できません。 ところが昔のアルバムになると権利関係がごちゃごちゃで、 本人が死んでしまった後誰が持っているのかわからないとか あと一人と契約を交わせば発売できるのにどうしても見つからないとか それで一枚だけ発売できないということになりがちです。 お探しのアルバムも30年近く前のものですから 契約に縛られない古きよき時代のバンドマン気質のため どうしてもいいかげんになりがちなのではないでしょうか。

clint
質問者

お礼

いろいろと複雑な事情があるんでしょうね。どうありがとうございました。

  • alpha123
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回答No.1

レコード会社移籍したり、当時は無名だったが後に別会社でブレークした人がバックつとめているとCD化されにくいかもしれません。 詳しいわけじゃありませんが。

clint
質問者

お礼

どうありがとうございました。