毛生え薬って・・・
huyugakitayoさんには申し訳ないですが,この頃の毛生え薬と呼ばれていたのは現在「育毛剤」と分類されているもののことでして,実は,発毛効果があってもなくても関係ないものです。
どちらかと言えば,発毛効果のあるものはほとんどなかったと言えると思いますよ。(とにかく,生えている髪の毛を育てる効果があれば育毛剤と呼べるのです)
本当に毛が生えてくるものは,「発毛剤」として国から承認を取得したものだけです。(ただし,育毛剤の中にも発毛効果を持つものは存在しますけどね)
ちなみに,2005年11月22日現在,日本国内で発毛剤として承認取得したものは,つまり,国が責任を持って発毛しますよと認めたのは,リアップとプロペシアだけで,リアップの製造承認取得は1999年2月26日,プロペシアの輸入承認取得は2005年10月11日です。(プロペシアは,これの投稿時にはまだ発売されていません)
大正製薬のサイトを見てもあまり言及されていませんが,実は,リアップの場合,セルフチェックシートなるものが存在しており,それでチェックしていきますと,いわゆる「O型脱毛症」でなければ効果を期待出来ないことに気づくはずです。
逆に言えば,M型脱毛症の場合は,リアップを使用しても無駄になってしまう可能性が高いということです。(使用したところで,良くて現状維持がやっとのようで・・・)
ということで,M型脱毛症の場合は,プロペシアに期待しましょう。(ただし,使用出来るかどうかは医師の診断次第です)
セルフチェックシートによって,リアップの効果を期待出来る場合でも,実は,効果がまったく得られないこともあります。
というのは,実は,リアップの有効成分「ミノキシジル」は,血管拡張剤だからです。
つまり,リアップを塗ることで,塗った部分の頭皮内部にある毛細血管を拡張し,より多くの血液を流すことで,髪の毛を作っている毛根に,髪の毛の材料である体内に吸収されている栄養をより多く届けることで,発毛を促しているわけです。
そのため,体内に吸収されているすべての栄養が充分以上存在していませんと,リアップを使用する意味が薄れてしまうと言えるのですよ。
また,リアップを使用し続けていますと,耐性が出来てしまい,効果を得られにくくなったり,まったく得られなくなってしまったりするようになるそうです。
多くの人の場合で,そのようになるのは約3年と言われていますね。
ですから,どのように考えているかはわかりませんが,もし,育毛剤代わりに使用したいのであれば,やめておくのがベストだと私は思いますよ。
ということで,最後の砦としてとっておくようにしてはいかがでしょう。
また,使用している最中には,生活リズムや食事内容などをきちんと改善しておき,ミノキシジルの耐性が出来てしまっても,脱毛がひどくならないようにしておくことも大切だと思いますよ。