こんにちは。
回答しようとしていた曲が質問文ですでに挙がっていましたが,めげずに頑張ります(笑)
・・・とあまり明るくもできない選曲ですが。
音響的にも迫力のあるものを選んだつもりですが,ヴェルディやオルフよりは,内省的な雰囲気の曲が多いです。
まず,聖書関連では,
☆バッハ作曲 マタイ受難曲
ヴェルディやオルフのような音響的迫力はなくとも,迫ってくるものはやはり圧倒的かと。
趣旨とは違うかもしれませんが,どうしても挙げさせていただきたく。
☆フランツ・シュミット作曲 七つの封印の書
「七つの封印の書」とは,「黙示録」の事で,途中,七つの封印が解かれていく様子が劇的に描写されます。
作曲家のシュミットはマーラーのちょっと後くらいの時代の人です。末期ドイツロマン派,といった感じの作風で,合唱とソリストを伴ったオーケストラの大規模な曲です。
第二次世界大戦関連はたくさんありますが(#1さんが挙げたメシアンもそうですね),
やはり,この二人の作曲家には登場していただく必要があるように思います。
☆ショスタコーヴィチ作曲 交響曲第13番「バビ・ヤール」,第7番「レニングラード」,第8番
第13番はドイツによるユダヤ人虐殺をテーマにした交響曲です。バス独唱と男性合唱つき。
交響曲第7番と第8番は戦争中に書かれた作品です。第7番は独ソ戦がテーマ,第8番は具体的なテーマは分かりませんが,明らかに戦争を描写を連想させます。
表現の苛烈さ,ならば,第7番第1楽章の中盤や,第8番第3楽章あたりでしょうか。
☆ブリテン作曲 戦争レクイエム,鎮魂交響曲(シンフォニア・ダ・レクイエム)
両曲ともに,神の,というよりは平和主義者ブリテンの怒りの表れのように感じます。
余談ながら,この「鎮魂交響曲」ですが,日本政府からの建国ニ六〇〇年(1940年,昭和15年)記念作品としての依頼により作った曲です。(当然,当時の日本政府は激怒)
また,戦争と聖書の両方に関連するものとして,
☆オネゲル作曲 交響曲第3番「典礼風」
各楽章のタイトルは,レクイエムの典礼文から取られています。終戦直後に書かれた厳しい雰囲気の曲です。
あと,ごく個人的な「世界の終わり」の描写ながら,
☆プロコフィエフ作曲 バレエ「ロミオとジュリエット」より
ジュリエットの葬式(ジュリエットの墓の前のロミオ) ~ ジュリエットの死
☆オネゲル作曲 「火刑台上のジャンヌ・ダルク」
も聴いていて胸を打ちます。
---
後で明るい曲聴いて気分転換します・・・。
お礼
ありがとうございます。 やはり聖書や黙示録に関係する曲が多いんですね。 たくさんの曲のご提示、参考になります。