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近親相姦について

近親相姦は奇形がうまれやすい、と教えられてきました。皆さんもそうだと思います。 最近、ある哲学書を読んでいたら、奇形が生まれやすいというのは近親相姦を防止するための教育上のウソである、と書かれていました。そこを読むまでは信頼できる筆者、本だっただけにびっくりしました。 たしかに考えてみると人間以外の哺乳類の近親相姦はよくあることのように思うし、人間だけがどうして奇形が生まれやすいのだろう、と思うようになりました。恐怖を感じさせるような言葉である「奇形」に限定されているのも疑問に感じてきてしまいました。 こういったことに詳しい方がいましたら教えてください。 なお、近親相姦についての質問を不快に感じる方がいましたらさきにお詫びしておきます。すみません。

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回答No.5

だいたい、他の方々が書いておられるように、近親婚は非常にリスキーです。 で、近親婚についてのタブーが強い地域と比較的弱い地域があります。例えば、アジアでは中国大陸と朝鮮半島はタブーが強いのです。この背景を見ると、中国では牧畜が大昔は盛んだったのです。で、家畜のようなつくりの単純な生き物でも、近親交配を続けると、やっぱり妙なのが生まれるんですね。それを身近にみた人々は、近親交配を忌み嫌うようになります。それに、あとから、儒教のような道徳率ができて、公式化して教義として禁止するのです。儒教の影響下にあった朝鮮もこれに習います。例えば、韓国人などは、どんなに激しく一目ぼれしても、苗字が同じと分かった瞬間に相手への性的欲望が消滅するそうです。 中東アラブでできた、砂漠地方発の宗教(ユダヤ教、イスラム教、キリスト教)も同じです。近親交配から、変な家畜が生まれるのを経験的に知り、それが宗教的罪と融合して、宗教的に禁止されるんですね。 で、日本、東南アジア、エジプトのように、牧畜が盛んではなかった地域では、近親婚は比較的多かったのです。これは、皇族や高級貴族に特にみられ、財産の安定と血の純潔さという観点から、近親婚がなされていました。 ただ、近親婚を徹底した結果、変わった事例も出てきました。それは、近親婚はリスキーな反面、それを続けると、たまに、異様に優秀な人が現れたりするのです。聖徳太子がそうです。彼の家計図をみるとわかりますが、まさに究極の近親婚の連続で生まれた人です。これは、動物実験でも報告されていまして、まれに、優秀な種が生まれるそうです。 ともあれ、人類にとって、近親婚は大昔はけっこうあったのですね。ただ、この生物学的危険が気づかれ、あとから宗教的に禁止したわけです。その一方、日本やエジプトのような文明の高い地域でも、牧畜が盛んではない場合、けっこう継続していたりします。

その他の回答 (9)

  • baihu
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回答No.10

#9訂正です。 「進化の淘汰圧に、先の回答にあるような劣性遺伝子が大きく関与していることは事実でしょう」の“劣性遺伝子”は、“生存に不利な劣性遺伝子”の誤りです。 劣性遺伝子は、“劣った遺伝子”ではなく、“優性遺伝子といっしょに存在すると発現しない遺伝子”の意味です。

  • baihu
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回答No.9

世界中のほとんどすべての国に近親婚を禁ずる法的な規制があることはご存知だと思いますが、これは遺伝病などの存在が解明されるはるか以前からあるもので、インセスト・タブーと呼ばれます。 人間以外の生物でも、血縁の近いもの同士の間に子孫を残すことを避けるよう進化しており、例えば植物では自家受粉を忌避するしくみを持っていますし、人間を含む動物では、体臭などを手がかりにして、近い親族への性欲が生じないようになっていることが多いのです。近親相姦は自然状態では「できるだけ避けること」であり、絶滅に瀕した際の緊急避難的措置です。 進化の淘汰圧に、先の回答にあるような劣性遺伝子が大きく関与していることは事実でしょう。「人間以外の哺乳類の近親相姦はよくあること」というのは、人為的な育種(品種改良)のことでしょうか。わざと近親婚をさせて劣性遺伝子を発現させることで排除し、特定の遺伝子のみをピックアップしているのです。沢山の「要らない子孫たち」を殺すことで初めて可能な操作です。多様性をなくすことで、遺伝子を均質化しているとも言えます。多様性を無くした種は、環境の変化に対して極めて脆弱です。 古代エジプトのファラオの家系や、上代日本の皇族についても、ごく稀に発現する“遺伝的スーパーマン”のために、多くの闇に葬られた命があることはよく知られています。御幣があることを承知で言うなら(畏れ多いことながら)、やんごとなき血筋を奉る周囲の勢力によって、“品種改良”されていたのです。決して近親相姦を好んだからではありません。 「奇形が生まれやすいというのは近親相姦を防止するための教育上のウソである」というのは、本当にその言葉通りの記載があったのでしょうか。遺伝病にはさまざまなものがあり、言ってしまえば確率の問題で、近親婚により高率で発現する遺伝病もあれば、そうでもないものもあります。哲学というか、レヴィ=ストロースを始めとする構造主義的人類学では、遺伝病にのみ着目せず、女性の贈与という観点からインセスト・タブーを説いています。「奇形のみを根拠としてすべてのインセスト・タブーを説明できない」という意味ではないでしょうか。

  • age_momo
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回答No.8

他の方も書かれていますが、遺伝に関して少し書いておきます。 人はペアになった遺伝子を持っています。子供を作るときその 片方を出し合います。子供は両方から1つずつ遺伝子をもらって生まれてきます。 劣性遺伝を○、優性遺伝を●で表すと劣性遺伝は○○の二つが揃って初めて発現します。 片親だけ○を持っていても○○にはなりません。親と同じ○●になるだけです。 両親とも○遺伝を持っていて初めて発現した子供が生まれます。 仮にAさんが100万人に一人の遺伝子を持っていたとします。A(○●) でも優性遺伝を持っているので発現していません。 この人が子供を作るとき相手も○を持っている可能性は100万分の一、 お互いが○を出し合う可能性は4分の1ですから400万分の1しか(○○)で 発現した子供は生まれてきません。 ところでAさんが無事○を持たない人と一緒になって子供を作ったとします。 A(○●)-B(●●) 子供は(○●)もしくは(●●)2分の1の確率で○を持って生まれます。 子供同士、もしくはAさんと子供で子供を作ると8分の1で○○の子供が生まれてくる ことになります。つまり、世間でどれほど珍しい遺伝子でもその遺伝子を 持っている人の近親者内では珍しい遺伝子ではなくなるのです。 なので近親者同士で子供を作ると珍しい遺伝が発現した子供が生まれやすくなります。 それが奇形かどうかは知りません。ただ、非常に珍しい遺伝を持った子供になります。

noname#13746
noname#13746
回答No.7

ゾウリムシの場合ですが、 単細胞である彼等は通常は分裂によって増えます。 ところが、環境が悪化すると違う遺伝子を持った個体と接合し、遺伝子を交換し合い(ほとんど性交と同じです。)環境に適合できる種を作ろうとします。 つまり、全く異なる遺伝子を持つ相手と結婚するということは、環境の変化に対しても強い固体をつくる。つまりその種が生き残る確率を上げる目的があるのです。 HIVにしても、少数ですが感染しにくい体質を持った人達が存在します。 C型肝炎にしても慢性化するどころかウイルスを排除できる人達がいます。 いくらその病気が蔓延して多くが死に絶えても必ずその病気に強い固体が存在するのです。 それは遺伝子の交換や突然変異によってしか得られない能力なので、近親相姦が続くとその種にとっては不利です。何かあったときにはその種は絶滅します。 どうも奇形とうより遺伝子そのものがダメになるようです。 中国の少数民族の中には、子供が育たず多くは若くして突然死んでしまうので絶滅寸前の部族がいます。 彼等が取った最後の策は他の部族との結婚です。 遺伝子の本来の目的は多様化し生き残ることですから、本能的に近親相姦に嫌悪感を感じるようにインプットされてるような気がします。

  • gentou
  • ベストアンサー率53% (51/95)
回答No.6

遺伝学上の統計があります。 考え方のご参考にどうぞ。

参考URL:
http://www.primate.or.jp/PF/yasuda/11.html
noname#13929
noname#13929
回答No.4

他の方のように専門的なことは書けませんが・・・ > 人間だけがどうして奇形が生まれやすいのだろう 他の動物も奇形が生まれやすいですよ。 例えば「犬」。 血統書付の犬は、混血にしない為に、やむを得ず近い血縁同士で交配させることがよくあります。無計画に交配させる業者もいます。そうすると、奇形が生まれやすいです。 我が家の犬もペットショップで購入した血統書付なのですが、軽度の奇形です。買った当初は気付きませんでした。 また、友人の飼っていた血統書付の犬も、生まれつき血液の病気で、わずか3年で死んでしまいました。 最近は、CMでチワワが人気になり、無計画に交配させて奇形が多くなってきているという話も聞きました。

  • blue-lion
  • ベストアンサー率23% (28/119)
回答No.3

「奇形が生まれやすいというのは近親相姦を防止するための教育上のウソである」←ウソです。 近親相姦は奇形とは言い切れませんが、少なからず遺伝的欠陥を持った子供が生まれることは確実です。 前の方も述べられていましたが、遺伝には優性遺伝と劣性遺伝があり、近親相姦においてはまずその遺伝的欠陥が克服されず、また近親であるが故にその遺伝的欠陥も奇形や知的障害など様々な障害として現れやすいのです。 皇族も昔は身内で結婚し相続していましたが、それではその遺伝的欠陥や病気が克服されず、それ故に外部の一般民間人から結婚相手を選ぶようになったのです。

  • Spokane
  • ベストアンサー率60% (9/15)
回答No.2

 近い血縁での交配をすると奇形・死流産が出現する狐などは、とある時を境に今まで外敵から必死に我が子を守っていた母親が子供を追い払います。これは子供が性的に発育し、そのまま親と暮らしていると近親交配(近親相姦)となってしまい、異常産が多くなり子孫が残せなくなるからです。  逆に牛などは近親交配に強いため、狐のように子供を追い払いようなことはしません。子牛生産現場では美味しい牛肉を生産するためなどの理由で、割と積極的に近親交配をしています。 では、人間はどちらなのかというと、私は知りません。 ただ、単に >奇形が生まれやすいというのは近親相姦を防止するための教育上のウソ では、ないような気がしていますが・・・。 一番重要なところが曖昧でスミマセン。

  • takuya001
  • ベストアンサー率39% (54/138)
回答No.1

劣性遺伝子をしっていますか?対する言葉が優性遺伝子です。どちらが優れている、劣っているという意味の遺伝子ではありません。 遺伝子は2つで1組ですが、劣性遺伝子はその2つが組み合わさるとその特徴を発現するものです。 身近には飛蚊症やあめ耳(みみ垢がウェットな人)、血液型のO型があたります。 誰でもたくさんの遺伝子の中にいくつかの劣性遺伝子を持っていますが、普通はパートナーと重なることが少ないため発現してくるのは小数であることが多いです。 というのは子供は親の2つ1組の遺伝子から1つずつをもらって、(父から1つ母から1つで)2つ1組になるからです。 他人ならここで劣性遺伝子が重なることが少ないのです。 が、近親相姦で出来た子供は同じ親から出来た子同士であるために劣性遺伝子が重なる確立がとても高く、通常なら出来ないであろう組み合わせが出来てしまうのです。子が平気でも、孫に出たりもします。 それが、奇形であったり、精神遅滞であったりするので、やはりやめたほうがよいと思います。