水中に溶けている無機窒素化合物、肥料分などが、活性炭の構造(無数の微細な孔に物質が吸着されること)により濾過されます。
濾過能力としては、この孔が多数あればそれに比例して吸着しますので、面積があるほど、活性炭粒子の径が小さいほど効果は高まります。
効果の推移としては、孔に物質が吸着され尽くされると効果ありません。逆に飽和した活性炭から出る可能性もありますが、その悪影響は微々たるものと考えます。1~3ヶ月は吸着効果があると考えます。1年くらい入れっぱなしでも魚は死にませんでした。
さて、備長炭の件ですが、活性炭に比べ孔の大きさが格段に大きいことから、有害物質の吸着効果はさほど期待できません。また、大きさ・量からみてもほとんど吸着しないでしょう。よって、排出もあまり考慮しなくてもかまわないと思います。流木を入れた時の有害物質の吸着効果ってあると思いますか?そんなものだと考えます。
どういう備長炭を入れるのかわからないのでなんともいえませんが、粗悪なものですと、タールやベンツピレン、フェノールなど、極めて有害な物質が微量ともいえ水中に溶出する可能性がありますというか、たいてい溶出してしまうでしょう。なぜなら、備長炭は活性炭ではなく、あくまでも木を炭焼きして作った物質のため、タールやフェノールなどの物質が製造中に付着したり、封じ込められてしまったりするからです。
よって、私としてはそのような物質を水槽中に入れることはお勧めしません。入れたいのであれば、流木と同様にあく抜き処理を行って、有害物質をはき出させきってから入れた方がいいと思います。
煮沸した方が備長炭自体が持っている、上記で述べた有害物質が排出されると思いますが、一番いいのは3ヶ月間水につけて(水は毎日交換します)有害物質を排出させてから、水槽に入れるのがいいでしょう。
アンモニア等の排出については、そもそも吸着効果が期待できないので、心配しなくてもいいでしょう。
表面が崩れたり、藻が生えるようになったら交換した方がいいでしょう。表面をなめ取る魚(オトシン、プレコ等)がいるんなら、私としては入れない方がいいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 活性炭の排出がかなり気になっていたのですが、安心いたしました。