私も、だいぶ以前、短期でシアトルにてホームステイしたことがあります。
私がお世話になったご家庭では小さな子供がいたので紙風船や千代紙なども持っていったのですが、紙風船は大人ウケしないし、千代紙で鶴なんか折ってみせても、「すごーい」で終わってしまうんですよね。
でも、歌舞伎の隈取りのイラストがたくさん描かれた大判のハンカチは、おしゃれだと喜ばれました。歌舞伎の隈取りは同じように見えて演目ごとにメイクのパターンが違うことや、ヒーローは赤いアイメイク・悪役は青いアイメイク・茶色いアイメイクは化け物、という話をしたら大ウケでした。
あとは「法被」。英語のHAPPYに繋がるし、リーズナブルです。
ジャパネスクなデザインは海外でも流行ですし、喜ばれるとは思いますが、ただ「おみやげ」を持っていくだけではなく、それにまつわる文化的な話をちゃんと用意していくことがポイントではないでしょうか。
おみやげを忘れても、日本人としての最低限の自国文化への知識だけは忘れずに!
(ちなみに私は天皇陛下の名前が答えられず恥かきました)
でも、今でも忘れられないのは、50円玉や5円玉に穴があいていることにホストファミリーが何よりも興味をもったことです。穴あきの硬貨は世界的に珍しいようです。おみやげなんかよりずっと好評で、5円玉の「ごえん」が「ご縁」に結びつくといって初詣でお賽銭に使ったりするということを説明したら、ホストファミリーの末っ子(当時12歳)はチェーン通してネックレスにしていました。