結論から言うと「出発までにできるだけ英語に慣れる」です。
想像はつくと思われますが、ひと月で他国語をマスターすることは不可能です。翻訳家の戸田奈津子さんでさえ今でも勉強なさっているほどですから。
まず何のために英語を学ぶのか、目的を明確にして下さい。それによってはたとえひと月でも成果はあると言えます。ホームスティのために学ぶのですか?恥をかかないため?向こうの人と仲良くなりたいから?色々あると思いますが、大事なことは言葉はコミュニケーションをとるための道具にしかすぎない、ということです。
例えば、出発までに日常英会話(慣用句)を頭に詰め込んだとしましょう。
「I have a stomachache!」
向こうでどれだけの確立でお腹が痛くなるかはわかりませんし、また、向こうの人が日常会話だけをそこそここなす日本人にどれだけ興味を持ってくれるかわかりません。
私ならお腹が痛いときは汗をいっぱい流してお腹を押さえますし、英語が下手でも、自分の夢や考えをしどろもどろになりながらも伝えようとします。日常会話が全く役に立たないというわけではなく、それよりも大事な事があるという事です。日常会話はこの際、実用書で代用して下さい。
私は英会話スクールで数時間英語に触れるよりは、できるだけ長い時間英語を耳にし目にする事が良いと思います。英会話スクールは金銭的にも時間的にも制約があります。長い期間を見越して授業を受ける場合、週一回の授業でも、普段の生活に英語が浸透してくることによって効果が現れます。講師が外国人なら多少の免疫がつくとは思いますが、今回はそんな悠長なことは言ってられないでしょう。
例えば好きな映画の音声を録音して、たとえ分からなくても繰り返し聞いて英語のリズムを身体に浸透させて下さい。CNNでもいいですがかなり高度ですし、内容の興味の問題もあって現段階ではあまり意味は無いと思います。あなたの周りにNHKアナウンサーのような喋り方をする人がいるでしょうか?
更に、英語の本をできるだけ長く読んで下さい。何冊も読むよりは同じものを繰り返し読んで、徐々に分からない所を減らすほうが良いと思います。なるべく興味ある物を選んで下さい。
そして聞きたいこと、やりたいこと、喋りたい事をリストアップして英訳しておいて下さい(テストで山をはるようですが)。
これらの事をしたからといって英語が聞き取れたり、喋られたりするわけではありません。パニックを起こしたり、緊張によって何がなんだか分からないうちにスティが終わってしまったなんて事を防ぐためのものです。
あなたが日本に帰ってきて、英語が嫌いにならずに再び英語の勉強がしたくなるよう沢山の良い思い出を作るためのものです。
どうか下手でも恥をかいても、沢山喋って向こうの人と沢山触れ合って来て下さい。
Have a nice trip!