- ベストアンサー
ベルリンの至宝展について
8月の第1週目に神戸市立博物館でやってる「ベルリンの至宝展」を見に行きたいと思ってるのですが、あまり芸術に詳しくないのでこれは見ておいたほうがいい!っていうものがあれば教えてください。(一応、公式HPは見てみたのですが。) あと、もうすでに行かれた方、混んでましたか? (夏休み中だったら平日でも混んでるかもしれないですが・・・) よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私は東京の国立博物館で「ベルリンの至宝展」を見ました。今は巡回してるんですね。 見たのが東京なので、神戸とどの程度の差異があるのかは分かりません。ただ、同じ巡回展ですしほとんど同じものと考えて回答させて頂きます。「全然違うじゃん!」ってことになったらごめんなさいね……! 「これは必ず事前に知っておいた方が良い」というものは、これと言ってないのではないかと私は思うのですが。 あえて言うなら、コレクションはほとんど年代順に展示されているので、西洋史と西洋美術史の知識があると理解しやすいかと思います。 ギリシャ・ローマの神話や、キリスト教やイスラム教の思想がどのように美術に影響しているかなども。 ギリシャ・ローマ時代とそ中世ヨーロッパの美術の差や違いの理由や原因、中世からルネサンスへの流れなどを詳しく知っていると、実際見た時に深く理解できるのではないかと。 その場でパネルなどで説明はされているでしょうが、やはり事前に知っていた方が分かりやすいと思います。 メソポタミアの知識もあると良いかも知れません。イラン、イラクなど地域ですね。 それと、これは個人的な蛇足なのですが、エジプトコレクションはかなりの数もあり、すごかったです。 (あれだけ数がある理由は19世紀にヨーロッパでエジプトの発掘ブームが起こったからです。ナポレオンのエジプト遠征が発端で、ロゼッタストーンが見つかったから) でも、よく考えてみてください。他国の美術館にそれがあるということは、現地にはないということですよね?建物から壁を一面剥がして持ってきたりした結果なんです。 ドイツ以外にも言えることですが、ヨーロッパにある美術品はそうして「勝手に」持ってきてしまったものが大量にあります。大英博物館なんかは、まさしく宝庫でしょうね。 美術館に運んだことで今まで保存されてきたものも多いのでしょうが、それによって破壊された遺跡や運ぶ途中で海に沈んだものの数多くあると聞きます。 そして、ドイツというと避けて通れないのがナチ。大戦中にナチが集めた美術品も(今回の展示品の中では分かりませんが)あります。いまだに返還要求に応えず、ドイツが保有している美術品もあります。 そうした美術の「裏側」も考えてもらえると良いなぁ、と思ったりします。 それでも、「ベルリンの至宝展」は面白かったですよ。 ドイツは好きですし、ベアリンもかわいかったです。 こうやって書いてきてなんなのですが、何も考えず純粋に観賞するというのも良いと思いますよ。 ぜひとも楽しんできてください。
お礼
回答ありがとうございます。 美術のことはあまりわからないのですが、歴史は好きなので、この機会にサラッと予習していきたいと思います! 色々と丁寧に教えていただきありがとうございました。 とても参考になりました。