■頚椎症の手術はそれほど難しい手術ではありません。地域の中核総合病院であれば技術的には問題ありません。でも先に書いたように個人の開業病院のレベルでは手術レベルの良し悪しを判断する材料に手術件数はあてにならないのです。
■癌のような病巣切除の手術は手術をするかどうかの選択は比較的容易です。けれども頚椎症の手術ような「機能回復」の手術は果たして手術が必要だったのか、手術がうまくいったのか、術後にでさえ判断が難しいことがしばしばあります。
■ですから、手術が必要と判断した医者の説明に納得し、あるいはセカンドオピニオンを聞きに行くなどしていろいろ悩んで決めているのが現実です。
■ご質問の患者さんの場合は、手術適応とされているとしたら、手術の上手い下手とともに付き添いや通院の便利な病院であることが必要です。先にも書きましたように診断が正しければ手術は比較的簡単です。
■「最後の手段」という医者の説明が信用できないようなら、セカンドオピニオンを受けに他院へ受診することです。ただし、転倒して歩けなくなったのが頚椎症のせいであるという診断が正しくなければなりません。
■どんな病気でも治療でも、結局はその医者を信頼するかどうか、信頼できる医者かどうかを見抜くかどうかにかかっています。これは、専門知識とかではなく、しばらく接していれば自ずとわかってきます。
お礼
再度のご回答ありがとうございました。 がんの手術と違い、機能回復手術の判断(手術が適当か否か、成功したのか否か)が難しいというご指摘、納得いたしました。 頚部の手術ということで、本人も不安が大きく、もし代替的治療で症状が緩和するなら、そちらを選びたいと言っておりますが、放っておくとマヒが進み寝たきりになると言われたため、判断に困っておりました。 たまたま手術のために紹介された地域の中堅病院の頚髄症の手術件数が少なく、ネットで調べると大学病院の中には年間200例近い件数のあるところもあり、どうしても手術が避けられないなら、そちらへ移るかどうか迷っているところです。素人の判断材料としては、そのくらいしか思いつきません。 一度、セカンドオピニオンを試してみようと思います。いろいろご親切にありがとうございました。