HPVに限定します。
HPVには、80種類以上のタイプがあり、子宮頚癌・陰茎癌を引き起こすものは主に、HPV16型、18型、32型、52型です。尖圭コンジローマを引き起こすHPVを俗に良性HPVと言いますが、これらは癌化の確率が低くなります。
ですから、chiyan2186さんのウイルス型によっては癌化しにくい可能性があります。
相手にうつるかどうか? はっきり言って不明です。男性に比べて女性の方が罹り易いといわれています。一回のセックスで感染するかどうかは不明です。
日本では、男性のHPV感染による陰茎癌・性器癌の発生頻度は、女性側の子宮頸癌に比べてかなり少ないです。女性の子宮頸癌発生も、日常生活での入浴・シャワー、特に性行為前後のシャワーなどで外陰部を清潔に保持することにより、かなり予防できるといわれていますが、陰茎亀頭部周辺の入浴等での洗浄が容易な男性側は、子宮頸部の洗浄の難しい女性より癌発生頻度が低くなることが推測されます。
ただ、男性側で注目すべき問題点は、HPVが尿道奥深く前立腺内にまで侵入することがあるということです。子宮頸癌の人のパートナー男性に、外性器に何も所見がないのに、精液中には子宮頸癌と同型のHPVが高率に確認されています。また、通常男性の前立腺癌や前立腺肥大症の摘出標本中にさえ、2割前後はHPVが検出されるという報告があります。どのような仕組みでHPVが前立腺組織にまで深く侵入するのか、現時点では明らかにされていません。しかしその前立腺がHPVの備蓄場所となっていることは間違いないと考えられており、ある男性の何人かの女性のパートナーが皆、子宮頸癌を生じたという報告もかなりあります。
心配なら相手も検査してください。
また、HPVに感染した女性も必ず癌になるわけではありません。子宮頸部に感染しているHPVも、ほとんどは子宮頸部表面に付いただけで、しばらくすると付着した細胞と共に剥げ落ちることがあると考えられています。ところが、その感染部に小さな傷があったりすると、HPVが隙間から深いところにまで入り、そこの基底膜細胞内に定着してしまうと、その細胞の異常分裂をひきおこし癌化への道を歩み始めるというストーリーが提唱されています。
簡単に言ってしまうと、不潔なセックスで他の性行為感染症(たとえばクラミジア、カンジダなど)に罹っていると、粘膜が荒れていますし、激しいセックスを多数回繰り返しても粘膜に傷が付くので、HPVが粘膜深くに到達しやすくなります。
修道女には子宮頚癌は発生しません。貞淑な婦人で夫が外からHPVを持ち込まなければ子宮頚癌は発生しません。HPVに感染してしまっても、粘膜深くにウイルスが入り込む原因を作らないようにして清潔を心がければ癌化の危険から遠ざかることができます。
お礼
詳しく返答ありがとうございました。大変わかりやすく細かく 私が不安にしていた事すべて理解できました。これからの自身にもプラスになりましたし 相手の男性にも 話をして 病院に行き 不安を取り除けるようにします。 本当にありがとうございました。