車種はなんですか?
ヘッドライトは樹脂製ですよね?
そうだとすると、多分、樹脂が溶けますよ。
バブル崩壊前の車両には、ノーマルで同時点灯する車両が実際にかなりあったのです。
そのため、ハイワッテージ・バルブ装着キットには、
「同時点灯防止ユニット」
なるものまであったくらいです。(といっても、中身はただのセメント抵抗でしたが・・・)
当時は、H4対応ヘッドライトユニットそのものが、ガラスと金属で出来ていました(これ、重いんですよね・・・)ので、このようなキットとともに160/110Wなどというとんでもないバルブを装着しても、とりたたて大きな不具合にはならなかったのです。
しかし、バブル崩壊とともに、見た目を保ったままコストダウンしていったため、成形性が良くコストの安い樹脂製ヘッドライトになっていったのです。
このころから、車を乗り換えたユーザーがハイワッテージバルブをリレー・キットとともに古い車から取り外したものを装着し、ヘッドライトユニットやレンズがトロける、というトラブルが続出したのでした。
そのため、現在ではハイワッテージバルブ対応リレーキットは探してもなかなか見つからないような状況となってしまい、さらには、HIDの登場によって、ハイワッテージバルブそのものの価値が低くなってしまったのです。(ただ、ガラスレンズは、古くなっても黄色く変色しない長所があり、車に長く乗るユーザーが増えてきたにもかかわらず、メーカーは安い樹脂製ばかり作っている。)
また、バブル崩壊後より、ノーマル状態はあらゆる性能面に余裕がほとんどないギリギリ(特に2000年以降のH車)なので、電線の許容電流量もヤバイです。12V側はいいのですが、アース側電線に2倍の電流が流れるわけです。下手をすれば、ここがこげて、ヘッドライトユニットの樹脂が溶けて燃え、車両火災につながる可能性もあります。
配線変更での容量アップに自信があり、ヘッドライトが溶けてもすぐに交換できるだけの資力があれば、すべて自己責任なら、やって出来ないことではないでしょうが・・・、お勧めは出来ません。
なお、車種によっては、輸出モデルにだけガラスレンズのヘッドライトを装着している車両もあるようです。
日本のユーザーも馬鹿にされたものです。(ライトの光量アップをハイワッテージバルブで気楽に対応しているヨーロッパなど、樹脂製ヘッドライトにしたとたん、現地販売側からのクレームの嵐が来たのでした。150/110Wなどというバルブも対応キットも、ヨーロッパでは普通の部品屋にあるところが多い。) まぁ、反射鏡やレンズカットの設定が良くないと、ユーザーサイドが対応するんですね。
ユーザーがメーカーにあわす(不便でも我慢する)日本、メーカーがユーザーにあわす(改悪にはクレーム)ヨーロッパ、モノを作って売って、客が買うということにおいて、どちらが正しいのでしょうか?
補足
こんばんわ、詳しい回答ありがとうございます。車種は6年式のY32セドリックグランツーリスモです。レンズがガラスなのでとりあえずその面では大丈夫かと思ったのですが・・・一応考えた配線なのですが、リレーを二つ用意しバッテリーの+、-につなぎ、主電源をHiビームから取りLowビームの間に割り込ませるという方法です。バッテリーとリレーの間にヒューズを入れて、コードはやや太目の物を使うつもりだったのですがやっぱりやめた方がいいでしょうか?