おいしいものをたくさん作ってくれた、いろいろな経験をさせてもらった。それはとても幸せなことだったと思っています。ただ、その反面とても厳しく、学校の授業は集中して聞いていればできるもの、テストは勉強していれば良い点取って当たり前、ミスをするのは気のゆるみということで非常に厳しい環境でした。進学校で、ゆとりはなく……。
自分の性格を鑑みるに、乗せられおだてられれば木のてっぺんまで簡単にのぼってしまう(で降りられなくなる)ようなので、学生時代、ダメ・なんでできない?ではなく、少しでもよくなった時は褒めてもらいたかった。褒めて伸ばしてもらうことが多かったらあんなに萎縮しなくてすんだのに。と思います。自信が持てない(お稽古させても長続きしない、なんで練習休むの!)のようなことを言われ続けるより、今日は上手に弾けた、もうこれで○日毎日やってエライ、とそう言われていたら、嫌になって放棄することもなかったかな?というお稽古ごとも結構あります。
叱ることができずに子供を傲慢な増長した生物にそだててしまうのはどうかと思いますが、できたときは褒めて育てて欲しかったです。自分も大変だったと思うけれど、祖父母との同居をして、お年寄りへの気持ちや思いやりを見せて教えてくれたことには今でも大変に感謝しています。