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オサマビンラーディン
オサマビンラーディンにどうしてオサマビンラーディン氏と「氏」をつけているのか教えてください。
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>氏 という表記は見た記憶がありませんが…(hirakawaさん) とりあえず,日本の新聞,テレビ・ラジオは私が見た限りいずれも「氏」をつけています。 外国のサイト(特にマスメディア系)は,それぞれのメディア独自の方針があります。 たとえば,International Herald Tribune(という新聞)では,「肩書き(Presidentなど)がなく」,かつ「名字だけ」のときは,必ずMr.などの敬称をつけます。容疑者であっても,有罪が確定した人であってもです。ただし見出しなどでは字数節約のため省いています。 また,NHKの音声多重で流れている英語ニュースも同じ方針です。 参考URLに記事の一例を挙げておきました。文中ではMr. bin Ladenという書き方になっています。 一方で,「肩書き以外は一切の敬称をつけない」というところもあります。大統領のこともClinton, Bushなどと呼び捨てです。 文章の中で,人を呼び捨てにするのと肩書きや敬称を付けるのとで,読者が受ける感覚というのは,おそらく言語によってそれぞれでしょうから,外国のメディアと比較する際はその点の考慮も必要でしょう。 というわけで,日本のメディアの基準に照らして考えてみましょう。 共同通信社の「記者ハンドブック」(第8版)では次のようになっています。なお関連箇所以外は省き,また表現は適宜わかりやすく改めました。(他社もほぼ同様) ○逮捕されてから起訴されるまでは「容疑者」呼称。内容によっては「社長」などの肩書きも可だが,その際も記事中で最初に出た時は「容疑者」をつける。 ○逮捕されていない段階(任意調べ)で名前を出す時は,「肩書き」か「さん」「氏」。ただ容疑が明白な時,逮捕状が出ている時は「容疑者」もある。 ○外国の事件・事故についても同じ基準を適用。ただし,政治犯などはその国・地域の事情なども加味して判断。 最後の政治犯というのは,例えば軍事独裁政権の下で民主化を求めてデモを行なったら,指導者が逮捕された,というような場合を考えればよいでしょう。 端的に言ってしまえば,ある人が思想・信条の違いだけで犯罪者とされた場合は,容疑者としない,ということになるでしょうか。 で今回の場合,FBIが乗っ取りの実行犯として発表した19名については,「容疑者」の呼称が付いています。これは,逮捕はされていませんが(というかそもそも死亡しているので無理ですね),FBI長官の発表は指名手配に相当するものと考えたのでしょう。 また,思想信条の違いだけで犯罪者扱いされているわけではなく,現に乗っ取りや殺人,傷害,建造物破壊など多数の犯罪行為を犯している,ということもいえるでしょう。 一方,ラディン氏の場合はというと,確かに彼も有力容疑者としてアメリカ政府が公式にコメントするようになってきましたが,少なくとも現時点では,彼がどのような犯罪行為を犯しているか,例えば今回の事件を具体的にどう指示していたか,といったところまでは明らかになっていません。 実行犯に対する精神的指導者という言い方はできるかもしれませんが,それだけで犯罪者と決め付けるわけにはいかない,ということで「肩書き」か「さん」「氏」をつけることになる。そして,イスラム教の指導者というよりは過激派の指導者といったほうがよいだろう,などの考えから,「師」をさけて「氏」の呼称を付けた,と考えられます。 とはいえ, >国際的な規模の犯罪は一マスメディアによっては裁くことができない(0011001100さん) という部分もあるかもしれないとは思いますが…。 >テロの容疑か、セクハラの容疑かは本質的ではないと思います(0011001100さん) 本質的でないかもしれませんが,ただ,両者の間には法手続の違いがあります。両者の呼び方が違ったのは,そのためではないでしょうか。 クリントン氏が「容疑者」と呼ばれず,横山氏が「容疑者」と呼ばれたのは,クリントン大統領は逮捕されず,横山氏は逮捕されたからでしょう。 実際,わが国の事件においても,政治家の汚職などで逮捕されずに起訴される(在宅起訴)場合は,一度も「容疑者」の呼称がつかないこともあります。
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- 0011001100
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海外のメディアにおける表記に関して僕の調べたのは間違っていたようです。調べ方いいかげんで申し訳ありません。puni2さんの回答が正しいと思います。 その他のこともpuni2さんの回答に賛成します。 しかし読売新聞のサイトで見たところ、13日以前は「ラーディン氏」と表記されていることが多いのですが、それ以後の記事ではほとんど「氏」が使われなくなっています。(読売新聞のサイトでラーディン氏とラーディンのそれぞれで検索してみるとわかります) ということはこの場合、puni2さんや僕の回答を単純にあてはめることが出来ない事態だと読売新聞はとらえているようです。 オサマ・ビンラディンを今回のテロの犯人だと決めつけている、ということかもしれません。
- 0011001100
- ベストアンサー率50% (1/2)
とりあえず英語ではなんというのか調べてみました。どのサイトをみてもOsama bin LadenまたはUsama bin Ladenとだけ書かれていているだけで、当たり前なのでしょうが「Mr.」なんてついていませんでした。 宗教的指導者にはたとえば「ホメイニ師」のように「師」が使われることがありますが、「ラディン氏」の場合は「師」ではなく「氏」ですので敬称として「氏」が使われている。 犯人と決まったわけではないから敬称をつけるのだという人もいますが、犯人ではなくとも「容疑者」であることは確かであり、日本では容疑者には敬称はつけないのが普通なので、「ラディン容疑者」であって、「ラディン氏」はやはりおかしい。 そこで思い出すのがクリントンがセクハラ疑惑で裁かれている時のことです。あの時クリントンは「クリントン容疑者」とはけっしてよばれず、「クリントン大統領」とよばれていました。テロの容疑か、セクハラの容疑かは本質的ではないと思います、「横山ノック」は「横山容疑者」とよばれていましたから。 どうやら現役の国際的な政治指導者が、犯罪をおかした場合は、犯罪の内容に関係なく呼び方をかえないようです。 それはきっと国際的な規模の犯罪は一マスメディアによっては裁くことができない、という考えに基づいているのではないでしょうか。自主規制の一種だと思います。
- hirakawa
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氏 という表記は見た記憶がありませんが… 氏ではなく師ではないでしょうか? 師 でしたら宗教的指導者に対して普通に使いますよ。
- sumou111
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確信的な証拠が見つからないからだと思います。 アメリカを含め、ほぼ世界中の人々が「ラディンが黒幕である」と確信していますが、残念なことにまだ絶対的な証拠が無いのです。 証拠をはっきりとつかめていないのに、犯人扱いしてはいけないというところから「氏」をつけているのではないでしょうか。
- amukun
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まだ犯人と決まったわけではないからでしょう。 犯行声明を出したわけではないし、今回の事件を喜んではいても、パレスチナ人は皆喜んでいるわけです。 今のところ、限りなく黒に近い灰色ですね。