使用する「デジタルカメラ」によります。それとカメラの「カラー設定」しだいです。
フィルムカメラの場合の「フィルム」に相当するのが
デジタルカメラでは「カメラボディ」に相当します。
つまり、カメラボディ(メーカーによらず)の選択を間違えると
とんでもない結果になります。
コダクロームのような落ち着いた暖かい感じ、
エクタクロームの冷ややかな色彩、
フジクロームの人工的に派手な発色、などが
カメラボディの性能で決まってしまうのがデジタルカメラです。
これは「画素数」による解像感の差以上に大きいです。
その辺りを充分理解しておかないと、使用後のデジタル評価が分かれてしまいます。
それを知らずにデジタルカメラを購入して
結果として「デジタルは使える」と結論する人は
たまたまそのカメラの発色と自分の望む発色が合った人であり
「デジタルはまだまだ」と結論する人は
カメラボディの選択を過ってしまった人に多いです。
私はニコン、コンタックス、フジのデジタルカメラしか使っていませんので
細かな評価はできませんが
ニコンはエクタクローム、コンタックスはコダクローム、
フジはフジクロームのような発色が得られます。
ですので必要があればそれを使い分けるようにしています。
それ以外は雑誌のテスト記事などの受け売り知識しかありませんが
確かに同じ条件で撮影された画像(印刷物の観察ですが)でも機種によって大きな違いがあります。
それと、カメラの「カラー設定」でも渋め、普通、派手めが選べますから
(もちろん、そんな用語ではありませんが)、
その設定次第でも発色は変えられます。
それらを理解して使えば、デジタルカメラは充分にフィルム以上の力があります。
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ただ、発色の差とは違う部分で
特にデジタルカメラは風景などの細部の描写に弱いです。
これはデジタル撮像素子の構造上、しかたのない事ですが
広大な風景を細部まで写し込むには、まだフィルムの方に分があります。
夜景についても同様で、
遠くの街の明かりなどがデジタルでは充分に解像されないことがあります。
それと、夜景ではノイズの事も話題になりますが
低感度フィルムの長時間露とデジタルの低感度設定・長時間露出とを比較すれば差は歴然ですが
高感度フィルムとデジタルの高感度設定撮影でしたらそれほど差はありません。
お礼
御回答ありがとうございました。自分が求める表現の出来るようなデジタルカメラの選定をする必要がある点は非常によく分かりました。風景・夜景写真の細部の描写がデジタルカメラのほうが弱いんですね。夜景でのノイズも非常に参考になりました。