極端な話、あまり気にしなくて良いと思います(爆)
スラップ奏法の元祖、ラリー・グラハムは親指をネックの上から出して、小指では弦を押さえずにプレイするようですし。
また、8ビートでルート主体にプレイする場合は、フィンガリングというよりは、スライドによるポジション移動で間に合うことも多々ありますし、そういう奏法向けの「1弦ベース」なんてものもこの世にはあるんですから(^_^;
ただ、スケールの上昇下降フレーズのような、少しでもメカニカルなプレイをしたいなら、やはりフィンガリングしやすい握り方をした方がよいでしょう。これまで体に染みついた癖もあるでしょうから、無理せず少しずつ、ゆっくり対応してください。飽くまで当方の私見ですが、以下の点に注意してみてください。
●ベースの構え方
ロック系の人など、ストラップを思いっきり長くして、膝の上にボディを載せるようにする方がいますが、これではまともなフィンガリングは絶望的だと思います。人それぞれ体格も違うので一概には言えませんが、以下のようにベースを構えればフィンガリングしやすくなると思います。
・フィンガー・ピッキングの際に、指が自然にフロント・ピックアップからネックとボディのジョイント部の間に来るようにする。
・ナットが、首を自然に横に向けた際に、水平な視線でとらえられる高さにする。
この2点に気をつけてストラップの長さを調整すれば、フィンガリングをする際にも無理な力を加えたり、手の角度が不自然になることは少なくなると思います。もちろん、肘から指先までの長さの違いなどから構え方にも個人差がありますし、ベースのボディ形状やバランスの影響もありますので、飽くまで目安としてお考えください。
●フィンガリングについて
人差し指から小指までの4本の指で、4フレット分の幅をカバーするのは、初めのうちは結構大変です。指がしっかり開かない上、開いても弦を押さえるほどの力が入らないからです。
よって、指が開きやすくなり、力も加えやすくなるような握り方を工夫する必要があります。これも個人差があるのでおおよその目安でしかありませんが、以下の点に留意してみてください。
・親指の腹は、ネックの中央(4弦ベースであれば、2弦と3弦の間)の線を想定して、その上に置くよう心がける。
・親指の腹と中指の腹が相対するようにする(これで、No.1のご回答にあるようなフォームが自然に保てると思います)。
・この状態で、9-12フレットの範囲で、指一本で1フレットを(9フレットを人差し指で、12フレットを小指で)押さえるようにして練習する。
・このポジションで指が無理なく動くようになったら、少しずつローポジション側へ手を移動していき、最終的には1フレットを人差し指で押さえるポジションでもフィンガリングできるように練習する。
・次に、12フレットを人差し指で押さえるポジションに移動する。このときは、親指は人差し指と相対するようにする。少しずつハイポジションに移動する。次第に親指が外側に移動するでしょうが、これについては気にしなくて結構です。ただし、やはり親指はネック中央に置いてください。
●親指が4弦側からはみ出ることについて
4弦ベースであれば、スラップ奏法には親指が出ている方がよい場合もあります。3弦をサムピングした際に、4弦が共鳴することがあります。これを親指でミュートするわけです。また、4弦を親指で押さえ、そのフレットをルートとすると、人差し指で2弦上の7th、中指ないし小指でオクターブを押さえる、といったフィンガリングも可能になります。
実は、この押さえ方は、後から覚えようとしてもなかなか出来ないんですよ。当方も身につけられませんでしたし、むしろだからこそ6弦ベースに「逃げた」訳でして(^_^;
ですから、親指がはみ出すことについては、悪いことばかりではありません。この際、4本指をまんべんなく使ったフィンガリングと、親指をはみ出させるフィンガリングを両方とも覚えて、プレイのバリエーションを広げるという方向で考えてみてください。ご自分の現在のフォームが間違っているとは思わなくてもよいのです。
お礼
一つ一つ丁寧な回答ありがとうございました! とても参考になりました。 わからないことばかりですが何度も読み返して いろいろ技術をつけていきたいと思います。 またわからないことがあったら質問させていただくかと思いますがよろしくお願いします。 ありがとうございました!