韓国の女性は結婚しても 「姓」 が変わらないので、日本より男女同権の意識が進んでいると誤った主張を本気でする人がいますが、笑止千万です。
結婚しても姓が変わらないのでは本当ですが、それは伝統的に 「嫁なんて家畜と同じだから、自分たちの家系には入れない」 という発想から来ているんですよ。
韓国の友人の、日本で言う所の家系図に当たる 「族譜」 を見せてもらった事があるのですが、息子の嫁の欄には単に 「女」 としか記載されていなかったように記憶しています。
因みに言うと、韓国社会では夫の両親が息子の嫁を呼ぶ時、どう表現するかご存知ですか? ○○子さんとか、名前で呼ぶとお思いですか?
家畜だから名前は認めないんですよ。 だから、仕方なく孫の母親と表現するんですよ。 たとえば日本で言えば 「孫の○雄の母親」 という言い方ですね。 孫が生まれる前だったら、「ちょっと」 とか呼んでいました。
多分、世界的に見ても韓国だけの風習だと思います。
また、韓国では今でも、夫はあくせく汗をかいて仕事などせず、昼間から天下国家を論ずるのが 「両班 (ヤンバン)」 といい意味で表現されるのに、嫁はというと、店から子供から、はたまた主人の両親の世話までひとりで賄うのが 「いい嫁」 と評される条件になっています。
それなのに、一年に何回も行なわれる先祖の法事の時でも、「女は不浄の生き物」 として、祭事には参加できず、台所で下働きをするだけです。
そのくせ、年をとって隠居生活に入れば、濡れ落ち葉のように嫁にまとわりついて余生をおくる人が多いですよ。
隣の国ですから、この辺の事情は皆さんにご理解頂きたいと思います。 結構、誤解している人が多いですからね。
あと、世界的にみて、女性の 「人権が高い」 国と 「女性を優待してくれる」 国は違いますが、前者の意味では既に回答があるように、北欧諸国がそれに該当するように思います。 ただ、女性だからという理由で 「優待」 してくれるかどうかは定かではありません。
真の男女同権の国家とは、「性別による差別が無いかわりに、性別による優待も存在しない国家」 ですから、逆に女性にとっては厳しい国家体制と言えるでしょうね。
その意味では、もしかすると日本が世界一 「女性が優遇される国家」 かも知れませんよ。