カセットデッキのないMDオーディオ
MP3プレーヤー全盛ながらも、MDデッキ搭載オーディオもまだまだ販売されていますが、その中にはカセットデッキを搭載せず、CDプレーヤー・MDデッキ・ラジオのみとしたコンポが多数出回っていました。
現在でも、カセットデッキは全盛期に比べて機能は大きく劣りながらも搭載されていますが、現在以上に開発費をねん出できた時代に、現在以上に需要があったカセットデッキが、搭載されなかった理由が分かりません。
一部コンポでは連携操作が可能な純正デッキをオプションで用意していましたが、デッキ単体は今のものと比べると段違いに性能が良いものの、別途購入や配線で手間を覚える方も多かったと思います。
コストの問題にしても、MP3プレーヤーに主流が移った今できて、まだカセット需要が現在より高かった90年代にできなかったというのでは、理解しにくい部分が出ます。
14~15年ぐらい前ははMDデッキを後付けできて、MD標準搭載モデルのように連携操作が可能なモデルもありましたが、これは当時の事情を考えれば理解できます。
しかし、カセットは今でもそこそこの需要があり、しかも日本人の多くはそれなりのカセット資産を保有していると思います。長年親しまれているカセットデッキを搭載しないモデルが10数年前から出ていたというのは、理解しがたいです。
さらに、システムによってはカセットデッキを接続するための端子が無い機種もあり、あってもカセットの音を聞くための端子だけでCDからカセットへの録音をするための端子はないことも多いのです。
カセットデッキを搭載しないでCD/MD/ラジオのみとしたオーディオセットが多数存在していた理由は何でしょうか?