どこがどんなふうに、上手く吹けないのでしょうか?
「なめるな」とは思いませんけど、1週間とはまた、きびしいですね(コンクールかなにかのためでしょうか? 時期的に)。
まず、腹式呼吸は出来ていますね?
3年やっているということなので、出来ているという前提で話を進めます(残念ながら、実際に練習を見ることが出来なければ、1週間では矯正のしようがないので……というか、見ていても辛い日数ですから)。
毎日、曲の練習以上に基礎を多くやって下さい。
まず、マウスピースだけで音出し。
その際必ずアンブシュアを確認出来るように鏡の前でして下さい。
唇に余計なちからは入れず、やわらかく。
タンギングは出来てますか?
マウスピースだけで頬を膨らますようではいけませんよ。
ちょっと疲れたかな、と思うくらいはやって下さいね。
その後、ロングトーン。
出来るだけ、音質、音量を保って。
まずアタックをあまりつけずにやわらかくどっしりと。
保てますか?
次に少々アタックを意識してはっきりと。
最初の勢いからだんだん弱くなっていくようではいけません。
出しやすい音で安定したら、高低取り混ぜてやって下さい。
もし、基礎訓練が足りてないな、と自分で思い当たるようなら、これらの練習をしっかりやって下さい。
「こんな練習」と思われるかもしれませんが、しっかりやっていれば、驚くほどラクに綺麗に音が出せるものです。
あたりまえのウォーミングアップでもありますからね。
1週間でも効果が期待出来る練習となるとこういったものですが、練習以外の手段をとるとしたら。
マウスピースの形状はあってますか?
変えてみると音が出しやすいということもあります。
はっきりとした音が苦手なら、こころもちリムが薄くてカップも浅めのもの。
逆に音が薄っぺらいな、と感じたら、カップ深めで安定感のあるもの。
どちらにしろ、いままでのクセもあると思うので、急に変えると慣れなくて逆に扱いにくいかもしれません。
「こちらのほうが使える」と思えなければ、無理に変えるのは逆効果です(長い目で慣らしていくなら構いませんが)。
楽器を持ち変える……のは無理でしょうから、そのへんで考慮してみて下さい。
音感の問題はトロンボーンという楽器の形状のせいでさけられないんだけど……。
機械的にスライドの位置を覚えているようではいけません。
常に正しい音をイメージして、狂ってきたと思ったら即修正出来るようにしましょう。たとえば、演奏始めた時と終わり間際では、管の暖まり方も違うのでそれだけで微妙に違うものです。
音色は……、実は自分がイメージし続けなければコントロール出来ないんですよ。逆に言えば、理想の音に近づくには、常に頭の中で理想の音を鳴らすことです。
簡単なようですけど、楽譜や指揮に夢中になると自分の音を忘れてしまいがちですので。
がんばりすぎて、オーバーブロウ気味になったりしないように。ジャズとかマーチングに手を出していれば、また、違うのですが、吹奏楽……では音色に問題があるとすれば、そういった部分を注意するべきでしょう。
「なにが出来ないのか、どうしたいのか」が具体的にわからないので、全体的なアドヴァイスですが、だいたいこんなものでしょう。
私も、中、高校とトロンボーンでした。1~3の全パート経験しましたし、テナーもバスも使ったので、もう少しつっこんだアドヴァイスが必要であれば、がんばって有益なことを思い出してみますよ。