簡単に言いますと、いわゆる『ノーマルスキー』は昔のスキーです。初心者で身長+15cmくらいから始まり、エキスパートになって2m以上の板を持つのがステイタスでした。
いわゆる『カービングスキー』は今のスキーです。初心者なら男性160cm、女性150cmくらいが基準になります。いろいろなタイプがありますが、昔のスキーと比べればグラマーな形になっているのは共通です。
本来ならば、コンピューター解析による設計によって、カービングターンを簡単にしたスキーを『カービングスキー』と呼べばわかりやすかったのですが、いつのまにかこのようになりました。
ノーマルスキー、カービングスキーという言葉もそろそろ死語に近くなると思えるくらい、『ノーマルスキー』タイプの板はまず販売されていません。過渡期は1997年~1999年くらい、つまり、21世紀になってノーマルスキーは生産されなくなったと言っても過言ではありません。
どんな昔の名機でも、オークションではまず値段がつかないという状況になってしまいました。
『カービングスキー』なんていう名前になったから混乱を起こした、スキー離れを起こした。『ニューコンセプトスキー』の方が良かったという人もいます。
同じように『ノーマルスキー』という言葉も混乱を起こすと思います。『今のスキー』『昔のスキー』と考えた方がわかりやすいと思います。
うまい人はともかく、昔のスキーでまともに滑れなかった人に、いわゆるカービングスキーの中で短めの板を履かせてみると、それだけで驚くほど滑れるようになることが多いです。最初に120cmの板でレッスンすれば、スキーを始めたその日のうちに緩斜面ならパラレルで滑れるというほど進化しています。
過渡期には「最初に楽すると本当に上達しない。ノーマルスキーを履きなさい」という意見もありましたが、結局スパルタ的に教えるよりも、楽しさを先に知ってもらった方が、結果的に上達も早いということに落ち着いたようです。
カービングスキーの中でも、上級者向けのギュンギュン切れるタイプもあれば、中高年やゆったり滑る人向けの優しいタイプなど、さまざまなジャンルがあります。もちろん初心者用もありますので、店員にレベルや志向を伝えれば、合うスキーを選んでもらえると思います。
ただ、まったく初めてならば、いきなり買うよりも短めの板(120~140cmくらい)をレンタルして、何回か滑ってから買う方がいいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。