眠るということは脳(中枢神経)の活動を落とすということです。
睡眠薬は中枢神経の活動を落とす方向に働きます。
人は普通の睡眠では呼吸は止まりませんが、睡眠薬の血中濃度が過量になれば呼吸中枢も抑えてしまい、呼吸が止まってしまうことがあります。
また、眠ったときに血圧が下がるように、ある種の睡眠薬では血圧の低下を引き起こします。
睡眠薬での自殺は中枢の抑制による窒息死、あるいは血圧低下による循環不全と考えてもらっていいと思います。
ただし、以前に回答された方々のおっしゃるとおり、内服では薬の血中濃度の上がり方が比較的緩やかなため、呼吸中枢が抑制される前に、あるいは過度の低血圧になる前に嘔吐中枢が刺激されて飲んだ薬を嘔吐してしまい、血中濃度が上がらずに助かることもあります。
また、薬によって呼吸中枢や自律神経を抑制する量が違いますので、同じ薬剤の量でも静脈内への直接注射では効果は鋭敏です。
お礼
回答ありがとうございました。