農産物流通関係です。
有効成分のペルメトリンは合成ピレスロイド殺虫剤です(農薬ではアディオンというのが有名)。フェノトリンも合成ピレスロイド剤。オキサジアゾンはカーバメート系殺虫剤です(農薬では使用されない)。どちらも神経系に作用します。
昆虫の神経伝達を阻害し、異常興奮がとまらなくなって死に至ります。少量でもかかれば作用しますので、農業の現場でも大発生で止むにやまれずという緊急時に使用されます。つまり効きます!
合成ピレスロイド剤の特徴は、神経系が昆虫より鈍感な温血動物には比較的安全で、中枢に届くまでに解毒してしまうということです。また分解半減するスピードは速いはずです。ただペルメトリンは分解しきるまでに時間を要します。
2成分混合なのは、合成ピレスロイド剤に抵抗性を持ってしまった害虫にカーバメート系で対応するためと思われます。ダニは世代交代が早いため同じ有効成分の殺ダニ剤を使用すると効かなくなりますので注意。
使用説明書通りに使用すれば、使用者への安全は確保されるでしょうね。仮に有効成分が残っていてもそれは人体に何ら影響を及ぼさない量まで濃度が低下しているで科学的にいえば心配は要りません(精神的に駄目な人はいると思いますが)。ちなみにペルメトリンは体重50kgの人が毎日2.4mgずつ摂取しても何の影響もないとされています。毎日バルサン焚かないし、使用基準どおりであれば2.4mgも摂取しませんね。急性毒性も強くない。ただ魚毒性分類がC類ですので、水槽の生き物は非難しておきましょ。
緩慢な作用の天然系ダニ忌避剤もありますし、家を清潔にすればいいんですという別世界の方もいます(忌避剤の中には効果が期待できないものもあります)。skywave400ltdさんが自分の中の緊急性やベネフィットとリスクをはかりにかけて対処を検討されればいいと思います。「もーやだ!」とストレスになっているなら、ベネフィットは大きいですよ。