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インクジェット方式と昇華型のプリンターの違い
近くに、キャノンのコンパクトフォトプリンターを買おうと思いますが、DS700はインクジェット方式インクはイエロー、マゼンタ、シアンの一体型インクで解像度はダイレクトプリントで1200x600dpi、PC接続時は最高4800(横)×1200(縦)dpiです。CP330は昇華型で解像度は300×300dpi/ 256階調/色です。この2つのプリンターを比べてインクジェット方式と昇華型のプリンターは印刷したときにどちらの方がきれいに見えるのですか?
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まず、階調とはグラデーションのこと。1つの色の中でも濃さを変えることでいろいろな色を再現できます。昇華型でこの階調が256階調というのは、256段階に及ぶ同色系の色設定ができることになります。ちなみに、256階調は8bit(2の8乗)のデータに相当します。 8bitでインクリボンが3色あるわけで、3色で24bit相当の色を再現できる計算になります。24bitとは、1677万7216色の色を再現できると言うことになる。これは、フルカラーと呼ばれる色数で人間の視覚では既に判別できないほどの色数があります。現在では実用で最大の色数です。 さて、DS700の場合は、3色のインクを一インチ辺り4800個×1200個配置できます。インク粒がいくら多くても1つのインク粒では1つの色しか再現できません。そのため、3つの点(3色)で再現できる色数は、僅かな数になります。 そのため、4800dpiというのが必ずしも昇華と同じ物になることはありません。ちなみに、断然昇華という回答が前の回答にありますが、その計算には落ち度があります。 インクジェットの場合は1つのドット径のサイズを変化させることで、少ないドットでも遠くから観たときの色を適正な色に近づける方法を取れる機種があります。 キャノンの場合は、2plと5plのインクをシアンとマゼンタで使える機種があります。(一般に3色機はこれがベースになっているはず) そのため、厳密に一色あたり2値で計算すると正確な結果は出ません。 ちなみに、この方法はディザリングといいます。 周辺の色と合わせときに、それらしい色に変化させる手法で、インクジェット、レーザープリンタなどで使われます。遠くから観ると写真だが、拡大すると、その画像は、変な色の点がたくさん集まって出来ています。 最近の機種は細かいので顕微鏡などで見れば分かるかな?虫眼鏡では分からないかも・・・ さてさて、ここから導き出す答えはというと、昇華の方が粒状感は出にくいでしょう。縦方向のドット数がインクジェットでは少ないですからね。ただ、昇華型とインクジェットでは見た目の印象が違うことがあります。そのため、好みかどうかが最終的に綺麗と感じるかそうじゃないかの分かれ目になる可能性があり、決して必ず昇華型を買った方が良いとはいえません。 個人的には、コンパクトを買うなら昇華を買い。インクジェットはこういう写真専用ではなく、他用途な一般的なプリンタで買った方が良いと思いますけどね。何故なら、多用途向けの方がインクジェットはサイズの制約に縛られず高画質なエンジンやヘッドを実装できますからね。 昇華型は小型にしても高画質な印刷ができるのも特徴です。インクジェットはどうしても、ヘッドやインクの数などに縛られるため、インク数が多い機種に軍配が上がりやすい。 最近は綺麗という判断が難しく人によって違います。何故なら、以前は粒状感で綺麗さを争っていましたが、今は粒状感もほとんどありませんから、どうしてもそれぞれの人が感じる色の美しさになる。昇華型とインクジェットでは同一メーカーでも色に微妙に違いがありますから、最終的には自分が良いと思う方を選ぶことになる。私の考えは先に述べた通りです。