正確には「免疫に血流を集中するために食べない方が早く治る」ではなく、「体力や栄養素などを免疫機能に集中させるため、消化機能は休止状態になる」となるようです。
感染症など病原体に侵入されると、体は厳戒態勢をとります。国で例えると軍隊を中心に活動するようになります。工場は民生品の生産はやめ、武器生産に集中し、国民の生活を助けるサービスも停止します。
これは体で言えば、消化機能の休止を表しています。実は消化はけっこう体力を消費します。病原体に対抗するためには、そのような体力消費も抑えざるを得ません。早期に適切に対応できなければ【死】につながるからです。食欲が無くなるのは理由があったのです。
なので、水分の補給や、消化の必要ないものの摂取は、推奨されています。コーラは水分補給ができ、大量の糖分も補給できますから、厳戒態勢の体には喜ばれる可能性がある訳です。日本ではオカユのような消化しやすいものが推奨されていますね。これも同じ理由です。
※
あと発熱するのは、免疫細胞の活性化と、わずかながら病原体の弱体化も期待できるようです。体の節々がいたんだりするのは、筋肉を分解し、そのタンパク質や栄養素を免疫機能にまわしているからです。だるさや眠気など行動をとらせないようにするのも、余計な体力消費を抑えるためです。
※
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、感染時に免疫機能を回避する特性があるため、一般的な感染症と違い、症状が出るまでに時間がかかったり、無症状で治ってしまう場合があります。しかしこの免疫機能を回避する特性のせいで、他人へ感染させやすくなり、全身に悪影響がでることがあります。
またワクチンを拒絶する人の理屈のひとつに「病気になったときの症状がでるのだから、体に悪いはず」というものがあるようですが、ご案内したように【免疫機能が意図的にそうしている】と理解できると、ワクチンを受け入れやすくなるかもしれません。
以上、参考にならなかったらごめんなさい。