• ベストアンサー

ハエトリグモと普通のクモの違い

ハエトリグモはピョンピョン飛ぶことで知られてますが、ハエトリグモ以外の蜘蛛もピョンピョン飛ぶことがあるのですか? また、ハエトリグモと普通の蜘蛛の違いを教えて下さい お願いします

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • 4017B
  • ベストアンサー率73% (1341/1821)
回答No.1

クモの仲間は大きく2種類に分けられて、1つは「徘徊性(はいかいせい)」と呼ばれる種類で、もう1つは「造網性(ぞうもうせい)」と呼ばれる種類です。 # 徘徊性のクモ: 徘徊性のクモはいわゆる「クモの巣」を作らず、ずっと単独で外を歩き回るタイプのクモの仲間です。代表例がハエトリグモで、他にもゴキブリ退治で有名なアシダカグモなんかもこの仲間です。あとは創作物なんかでちょいちょい登場する毒蜘蛛のタランチュラなんかもこの徘徊性のクモの仲間ですね。 徘徊性のクモの特徴は何と言っても「目が良い」ことです。虫眼鏡とかで拡大して見ると分かりますが、徘徊性のクモ~特にハエトリグモの仲間は目が大きくて、顔の正面に4つの大きな目が集まっていて、それで獲物の動きを見逃さない様になっています。なので人間の動きとかにも敏感に反応し、YouTubeとかにも「ハエトリグモがPCモニタ上のマウスカーソルを追い掛ける」みたいな動画が幾つも投稿されています。 - "マウスカーソルを追うハエトリグモ": https://youtu.be/vNlQ1s_aXIw また英語では "Jumping Spider" という呼び名からも分かる通り。質問者も想起するようにピョンピョンと飛び跳ねる、跳躍力に優れた脚力を持っています。なので普通に走る速度も速いですね。特にアシダカグモは獲物をゴキブリに特化した進化をしているので、ジャンプよりは一瞬で距離を詰めて獲物を狩り取る瞬発力の走力を鍛え抜いています。マジで足が速いです! # 造網性のクモ: 造網性のクモは一般にイメージされるような、野外の草木の枝の間などに糸を張って円形状の巣を作ります。日本国内だとコガネグモやジョロウグモ、オニグモなんかがこの仲間ですね。最近は余り聞かなくなりましたが、外来種で騒ぎになってた「セアカゴケグモ」もこの造網性クモ類になります。 基本、待ち伏せ型なので。割と大きな種類もいますが、動きはゆっくりでジャンプしたりは出来ません。目も非常に悪く、基本的には全く見えて無くて、明るいか暗いかしか見分けられません。また一般的にイメージされる、「獲物を捕まえたらお尻からの糸でグルグル巻きにする」というのも、これら造網性のクモだけの習性で。徘徊性のクモは牙で噛み付くだけで、獲物に糸を巻き付けたりはしません。 また徘徊性のクモと違い、雌雄~つまりオスとメスとで体の大きさが10倍くらい違うのが特徴で。ジョロウグモのメスが大体、胴体だけで大きさ3cm~手足を広げると5cmくらいのサイズ感に対して、オスは1cm以下。胴体だけだと3mmくらいしかないのも普通です。 P.S. クモの仲間は世界で約3万5000種と言われており、日本国内種だけでも約1200種ほどが現在までに確認されています。正確な内訳は自分も不勉強でよく分からないのですが…学会の通説などでは、徘徊性と造網性のクモの方が種数はほぼ同数で拮抗しているとされていますね。 ただしクモの仲間は毎年、何十種類というペースで新種発見がなされていますので。この内訳も常に変動的で、まだまだどちらに転ぶかは分かりません。なので必ずしも「巣を張るクモが一般的」とは言い難いのが現状です。 日本の「キシダグモ」という徘徊性のクモの仲間が、卵から生まれたばかりの子供の頃は糸を張ってで巣を作る造網性クモとして生活し、やがて成長して大きくなると巣を作るのを辞めて徘徊性クモとして生活する様になる事が知られています。 これは考えようによっては「巣を張る普通のクモでもピョンピョン飛び跳ねる」と言えなくも無いですが…まあ、ちょっと違う気もしますね。それにしても子供と大人で生活様式が全く変わってしまうなんて、オタマジャクシが成長してカエルになるみたいですね。 因みに「造網性のクモで世界最大」なのは、何と日本に生息している『オオジョロウグモ (Nephila pilipes)』という種類のクモです! - https://www.markeisingbirding.com/index/nephila-pilipes-orbweaver-sp - https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Nephila_pilipes_caught_Rhinolophus_cornutus_orii.png 正確に言うと日本と言っても南西諸島の奄美大島とか、後はさらに南の東南アジア地域に広く分布生息している、主に熱帯雨林とかの森林の中に直径3mを超えるような巨大な巣を張って、その真ん中に居座って獲物が掛かるのを待ち構えています。昆虫以外にも普通に小鳥やトカゲ、ネズミにコウモリなんかも、巣に引っ掛かりさえすれば構わず糸でグルグル巻きにして食べてしまいます。 一般に世界最大のクモと言われるのは『ルブロンオオツチグモ (Theraphosa blondi)』です。いわゆるタランチュラの一種で、別名で「ゴライアスバードイーター」という名前でも知られています。 - https://www.frankfiedler.com/2013/08/goliath-birdeater-theraphosa-blondi-latreille-1804-not-a-real-blondy/ - https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Theraphosa_blondi_1.jpg こちらの方は重さも大きさも別格で、知らないとCGとかと間違えそうな質感と重量感です。別名通り樹上生活をして動き回りながら、たまたま見付けた小鳥なんかを襲う事もありますが…実は性格はかなり臆病でおとなしく、ペットとして飼っている人も割と多くいます。逆に前述のオオジョロウグモはかなり凶暴で、手で持つとガリガリと牙で噛み付いて来て、その大きさ故に大人でも皮膚を食い破られて血が出るほどです。

62450077doi
質問者

お礼

詳しく色々教えて頂きありがとうございますm(_ _)m

Powered by GRATICA
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A